バイエルン陣営激怒! デ・リフト「『レアルにはいつも審判がついている』なんて言いたくないけど……」 後半ATのゴール無効に怒り収まらず

写真:バイエルンのデ・リフトが激怒した理由とは……? ©Getty Images

バイエルン・ミュンヘンに所属するオランダ代表DFマタイス・デ・リフトが、レアル・マドリード戦の判定に激怒した。

現地時間5月8日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのレアル・マドリードvsバイエルン・ミュンヘン戦は、68分にカウンターからカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが右足で強烈なシュートを突き刺し、アウェイのバイエルン・ミュンヘンが先制。1stレグは2-2で終了していたため、ここでバイエルン・ミュンヘンが一歩前に出た。

だが、レアル・マドリードは終盤になって“十八番”の粘りを披露。88分にバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーがミドルシュートの処理を誤ってファンブルすると、この隙を突いたホセルが同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻す。さらに、90+1分にはドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが最終ラインとノイアーの間に絶妙なボールを送り込むと、飛び込んだホセルが仕留め、レアル・マドリードが土壇場で逆転に成功した。

試合はこのまま1-2で終了。バイエルン・ミュンヘンは目前で勝利を逃し、CL準決勝敗退となり今季無冠が確定した。

ドイツ紙『ビルト』は、試合後にインタビューへと応じたデ・リフトのコメントを紹介。4バックのセンターバックとして先発フル出場した背番号『4』は、後半アディショナルタイムの90+13分に起きたプレーに対する判定に納得がいっていないようだ。

ドイツ代表MFヨシュア・キミッヒが前線にボールを送ると、ゴール前で混戦が発生。最後は前線に残っていたデ・リフトがシュートを押し込んだ。しかし、シモン・マルチニアク主審はその前の段階でオフサイドがあったとして笛を吹き、ゴールは認められず。バイエルン・ミュンヘンの選手やベンチは、プレーを続行させたうえでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でオフサイドをチェックすべきだったとして猛抗議した。

自身のゴールが認められなかったデ・リフトは「信じられない。たとえオフサイドであったとしても、プレーを続行するというルールがあるのに」と審判団の決定に憤慨。「副審は謝ってきたが、何の助けにもならない」とし、次のように続けた。

「『レアルにはいつも審判がついている』なんて言いたくないけど……それが違いだ。それこそが今日の違いを生んだんだ」

また、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督も、審判団に対する憤りを隠さなかった。アメリカメディア『TNTスポーツ』によると、同指揮官は「副審と主審の判定は悲惨」とし、次のように怒りをぶちまけた。

「このようなレベルの試合で、最後の最後であのような判定を下すなんて……。主審は笛を吹く必要なんてなかったんだ。非常に悪い判断だし、そもそもルールに違反している」

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