ここ数年、小麦粉や砂糖などの値上がりが続き、食料品全般、さらにお菓子の価格も上昇している。子どもにとっても大打撃だが、そんなときに重宝するのが1つ数十円から買うことができるリーズナブルな駄菓子。大人にとっては懐かしく、子どもの頃の思い出もよみがえる。そこで今回は40~50代の男女100人に「子どものときに好きだった駄菓子」について聞いてみた。
第8位(3.0%)には、ベビースターラーメン、チロルチョコ、蒲焼さん太郎が同率でランクイン。
ベビースターラーメンは、チキンの旨みが詰まったフライ麺風のスナック菓子。サクサクとした食感はおやつとしても、お酒のおつまみにも合う。1959年に発売され、ミニ袋サイズが当初は1袋10円だったが、現在は30円台で販売されている。
「歯応えが良く、いくらでも食べられる感じだった」(47歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「しょっぱさと歯応えのある食感も好きだった」(53歳/女性/公務員)
チロルチョコは、最近ではコンビニのレジ横などでも見かける小粒のチョコレート。これまで数百種類のフレーバーが発売されたロングセラー商品で、コーヒーヌガーやミルクが定番。かつては1個10円で売られていたが、30年ほど前、商品にバーコードを印刷するためサイズを大きくして20円となり、2022年に主力商品が1個23円に値上げとなった。
「10円で買えるチョコだったから」(57歳/男性/営業・販売)
「いろんな味があるのと、包み紙がかわいくて選ぶのが楽しかった」(44歳/女性/主婦)
「チョコの中に飴みたいなものが入っていたのが好きだった」(57歳/女性/主婦)
蒲焼さん太郎は、魚のすり身を板状にして、みりんや醤油などで味つけした蒲焼風の珍味系駄菓子で、現在は1枚15円で販売されている。濃いめのタレ味がクセになるおいしさで、噛み応えも弾力があり、口が寂しいときにもおすすめ。太郎さんシリーズには、他に焼肉さん太郎や酢だこさん太郎などのバリエーションもある。
「甘じょっぱい味が好きだった」(45歳/男性/学生・フリーター)
「食感が大好き」(45歳/男性/営業・販売)
「甘辛いタレが好き」(48歳/男性/主婦)
■第5位はマルカワのマーブルフーセンガム、モロッコヨーグル、すもも
第5位(4.0%)は、マルカワのマーブルフーセンガム、モロッコヨーグル、すもも。
マルカワのマーブルフーセンガムは、フルーツの絵が描かれた小箱に、丸いガムが4粒入っていた。オレンジやグレープ、いちごなどのフレーバーがあり、アタリつきというのもうれしかった。昔は10円で4粒入りだったが、現在は20円6粒入りとなっている。
「10円で箱の中にガムが4つ入っており、お金がない子どもの頃に10円で長くお菓子を楽しむことができてうれしかった」(53歳/女性/主婦)
「味も食べ応えもしっかりしていたし、値段が安かった」(51歳/女性)
「種類がいくつもあり、結構量もあったから」(48歳/男性)
「フーセンが大きく脹らんだから楽しかった」(53歳/女性)
モロッコヨーグルは、小さいカップに入ったヨーグルト風味の駄菓子。付属の木べらを使って食べるのも楽しい。独特の甘酸っぱさと滑らかな食感が特徴だが、植物油脂や砂糖などを原料とし、乳製品は使われていない。1961年から発売されている駄菓子の定番で、今は1個あたり20円台で販売されている。
「クリーミーなところが好きだった」(42歳/女性)
「安くて不思議な味だった」(53歳/女性/出版・マスコミ関係)
「おいしかったから」(49歳/男性)
「酸味と甘味が絶妙だった」(58歳/女性/主婦)
甘酸っぱい真っ赤な汁に漬けられた大きなすももは、プラスチックのパック容器に入っており、ストローを突き刺して漬け汁を飲んでから、カリカリのすももを食べたり、暑い夏には冷やしたり、凍らせて食べれば甘酸っぱさも相まって、よりスッキリ楽しむことができる。現在、価格は50円ほどで販売されている。
「酸っぱくて、おいしかった」(47歳/女性/主婦)
「酸っぱいのが好きだったから」(58歳/男性)
■「子どものときに好きだった駄菓子」ランキング
1位 うまい棒
2位 カットよっちゃん
2位 どんどん焼き
2位 ふ菓子
5位 マルカワのマーブルフーセンガム
5位 モロッコヨーグル
5位 すもも
8位 ベビースターラーメン
8位 チロルチョコ
8位 蒲焼さん太郎