ススキノ首切断殺人 死体損壊ほう助の罪で起訴の母親・田村浩子被告の初公判が6月4日に 警察や検察の調べに娘の瑠奈被告との共謀否定

札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され首を切断された事件で、起訴された親子3人のうち、死体損壊ほう助などの罪に問われている母親の裁判が6月4日に始まることがわかりました。

事件は、去年7月、札幌ススキノのホテルで62歳の男性が殺害されたものです。

男性を殺害し頭部を切断したとされる田村瑠奈被告(30)と、手助けしたとされる父親で、医師の修被告(60)、母親の浩子被告(61)の3人が起訴されています。

このうち、裁判員裁判の対象ではない死体損壊ほう助などの罪で起訴された母親の浩子被告の初公判が6月4日に決まりました。

警察や検察の調べに、浩子被告は瑠奈被告との共謀を否定していました。

一方、瑠奈被告と修被告は裁判員裁判で審理されますが、初公判の日付けはまだ決まっていません。

大川哲也弁護士に伺います。

3人のうち、母親の浩子被告の公判だけなぜ早いのでしょうか。

大川哲也弁護士
・母親の起訴事実は、死体遺棄ほう助・死体損壊ほう助で、殺人のような裁判員裁判の対象事件ではないから。

・おおむね、事実については争いはなく、そのため早いのではないか。

・ただ、3月に起訴されたことを考えると、むしろ遅いくらい。

・一方、娘の瑠奈被告は「殺人」、父親については「殺人」を手助けしたと、母親よりは罪が重くなるため「裁判員裁判」になり、争う点もあって、公判前の整理手続きにも時間がかかるとみられています。

田村瑠奈被告と、父親の修被告の初公判はいつ頃の見通しでしょうか?

大川哲也弁護士
・1年は優に超えるのではないでしょうか。

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