本格復帰への期待が高まる歌手の中森明菜(58)が、今後について音楽活動のほか、声優や女優業も視野に入れていることが明らかになった。
個人事務所「HZ VILLAGE」は5月9日配信の『スポニチアネックス』の取材に対し、体調を最優先に歌手、声優、俳優などの活動を前向きに検討していると回答。
現時点ではテレビ出演はまったく予定しておらず、『24時間テレビ』(日本テレビ系)や『NHK紅白歌合戦』に出演するのではないかという記事が出ているものの、オファーも来ていないと説明している。
2014年の『紅白』を最後にメディア出演がなかった明菜だが、2022年8月に個人事務所を設立してX(旧ツイッター)のアカウントを開設。同年12月に公式ファンクラブも再始動させた。
2024年の4月3日からは毎週水曜日にYouTubeチャンネルを更新するようになり、『TATTOO』、『BLONDE』、『ジプシー・クイーン』、『北ウイング』、『スローモーション』のJAZZバージョンを歌唱する動画がアップされ、多くのファンを歓喜させた。
■約8万円のFCイベントには賛否の声
5月8日には公式ファンクラブ「ALDEA」会員向けに有料イベントの開催を発表し、抽選応募について案内を行なった。
イベントタイトルは「ALDEA Bar at Tokyo」で、明菜と一緒に過ごす会員限定の有料イベントと説明。7月12日から14日までの計5公演を予定しており、「イベントでは、お食事やトーク、歌唱をお楽しみいただける予定」と告知した。
料金は1公演7万1300円(税抜)で、公演時間は入退場や食事も込みで約3時間30分。各公演での明菜の登場は約1時間だという。
「税込みだと約8万円。明菜さんに会えるなら妥当だという声もありますが、あまりにも高すぎると悲鳴も上がっています」(ワイドショー関係者)
Xには、
《高いって言う人多いけど安く明菜に会えるイベントが無い以上適正価格》
《待ってたファンにとっては金額じゃないよね。きっと激戦でしょうね》
といった声がある一方、
《明菜さんのFC限定イベントが予想より高額だったので、これは諦めるしか…》
《明菜ちゃんの有料イベントは1公演¥71300か!高い けど行きたい》
《え?ご本人は1時間だけ登場なの? なら最初から1時間でもっと安くした方がよくない?》
などの意見も寄せられている。
「『24時間テレビ』や『紅白』への出演は否定した明菜さん。まずはファンクラブ会員向けに公の場に――ということになりそうですが、事務所の公式コメントがありましたから、声優や俳優としての活躍にも期待してしまいますよね。特に俳優は、十分な実績がありますからね」(前同)
■視聴率30%超え&伝説ドラマの初回ゲストも
明菜は、俳優として2006年まで単発も含めて約20本のドラマに出演。1992年放送の月9ドラマ『素顔のままで』(フジテレビ系)では安田成美(57)とダブル主演を務め、25歳の女性同士の友情を描いた同作はトレンディドラマの代表的作品の1つに。最終話の世帯視聴率は31.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するほどの大ヒットとなった。
『素顔のままで』は2月27日からTVerで無料配信(※現在は終了)されていたが、
《改めてクライマックスを観て、これは中森明菜にしかできなかった役だと痛感した。演技力だけではない。ダンサーとしての身体や動き、華やかな舞台での表情を出せる俳優は他にいなかっただろう》
《明菜ちゃんの涙の場面を思い出すだけで、私もまた涙 思い出し泣きと言う現象を初めて知った。ドラマで演じる明菜ちゃん、凄い演技力》
と、明菜の演技にあらためて絶賛の声が上がった。
「今でも根強い人気を誇る伝説のドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)ですが、記念すべき最初の犯人役を演じたのも明菜さんでした」(前出のワイドショー関係者)
1994年4月放送の『古畑任三郎』(サブタイトル「死者からの伝言」)で明菜は、痴情のもつれから編集長を別荘の地下金庫室に閉じ込めて殺しながらも、事故死を装う人気コミック作家・小石川ちなみを好演。Xにはいまだに、
《中森明菜の「死者からの伝言」これは初回に相応しい傑作です》
《中森明菜が古畑任三郎に出てた時の見たけどほんとにきれいすぎるしか言えんかった》
《古畑任三郎に出てる中森明菜かわええな》
など、明菜の演技や美貌を褒め称える声がたびたび寄せられる。
声優に対しても《ご自身の可能性を信じて、どんどんチャレンジしてください》と期待が寄せられているが、間もなく59歳を迎える明菜の、大人の演技が見られる日を楽しみに待ちたい。