一時は10億円超えも……「スーパーファミコン試作機」とされるゲーム機がヤフオクに出品、多くの注目を集めるも突如出品取り下げに

一時は10億円超えも……「スーパーファミコン試作機」とされるゲーム機がヤフオクに出品、多くの注目を集めるも突如出品取り下げに
出品ページよりキャプチャ。一部情報を編集しています。

5月5日より、ネットオークションサービス・Yahoo!オークションに出品されていた「スーパーファミコン」の試作機とみられる本体ですが、高額に膨れ上がった末に出品が停止となりました。

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一時は億超えも…

出品されていたのは、任天堂が1990年に発売したゲーム機「スーパーファミコン」の試作機もしくはデバッグ機とみられるものです。当時の雑誌記事にこれと同じ見た目の記事が残っていたり、本体底部に「〇〇様 情報開発部 開発用見本」などと書かれたシールが残っていたりと信ぴょう性が高い代物であるとしてクラシックゲームファンを中心にその動向に熱視線が浴びせられていました。

5,000円からスタートだった本品ですが、徐々に入札価格が膨れ上がり、5月8日頃には価格が急上昇。一時は10億円にも登りましたが、5月9日0時ころ高額な入札が取り消しに。現在は150万円1円となっていますが、入札が0件状態で終了しているため取りやめになったものと思われます。

取りやめになった理由について詳細は不明ですが、入札にいたずらが多かったという指摘が見られます。出品者コメントでは「直近で悪い評価が多い方や評価内容の悪い方、評価ゼロの入札は削除させて頂く場合がございます。」とも書かれており、いたずら入札であることに気づいて取り下げたというケースが考えられます。一方で、正常な取引履歴があり本気で落札を試みていたと思われるユーザーも存在しました。

また、基本的に出回るものではないという観点から、権利者――つまり任天堂からお咎めが入った可能性も考えられるかもしれません。こうした開発機などは返却しなければならないケースが多く、普通は出回るものではありません。

今年3月には、似たケースが発生しています。リサイクルショップ・ハードオフの船橋習志野台店にてマクドナルドのクルー研修に使われる特別なDSiが販売されていましたが、あくまで業務用であることや返却しなければならないものであることなどから批判の声も。結果的に販売を中止し、日本マクドナルドに返却する方向で進めていると話していました

この「スーパーファミコン」試作機が出品者の手にわたった経緯についてはもちろん、なぜ出品停止となったか不明であり、今後再出品されるかもわかっていません。

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