えっ!?マキロイのウェッジ これ「ボーケイ」だよね…

新たなクラブを投入したロリー・マキロイ(撮影/服部謙二郎)

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 事前(8日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7558yd(パー71)

4月末に行われたダブルス戦「チューリッヒクラシックofニューオリンズ」でシェーン・ローリー(アイルランド)とタッグを組み、ツアー通算25勝目を飾ったばかりのロリー・マキロイ(北アイルランド)。今週、そのバッグの中をチェックすると、思わず二度見してしまう意外なものが入っていた。

46、50、54度まではテーラーメイドのミルドグラインド4ウェッジ(撮影/服部謙二郎)

46、50、54度まではテーラーメイドのミルドグラインド4ウェッジだったが、その下の59度のロブウェッジが、タイトリストのボーケイウェッジにスイッチしていた。タイトリストのツアーレップによると、マスターズ直後の昇格大会「RBCヘリテージ」で突如リクエストがあり、その週に作って渡したところ、即投入に至ったという。

59度はボーケイに(撮影/服部謙二郎)

その「ウェッジワークス」のソールを見ると、ワイドソール&ローバウンスの意味をあらわす「K」の文字が刻まれていた。「ロリーの希望は広めで幅のあるソールだった。バンカーで悩んでいて、このウェッジなら高さが出せるって気に入ってくれたよ。広いソールと少ないバウンス(4度)がバンカーで打ちやすいって、ちょうどハマったみたいなんだ」(タイトリストツアーレップ)。さらにリーディングエッジとトレーリングエッジ(バックフェース側)を落とし、アプローチでも地面に刺さりづらいようにと3段ソールに施している。

4番アイアンは謎のプロトタイプ(撮影/服部謙二郎)

それ以外の注目点はバックフェースに「PROT」と入った4番アイアンで、今年の3月に替えていたのは既報の通り。テーラーメイドの未発表プロトタイプは、依然として謎に包まれたままだ。

好調を支えるQi10ドライバー(撮影/服部謙二郎)

今季の好調を支えるQi10ドライバーやパターのスパイダーXは変わらずバッグに収まっていた。

新しい武器を手に入れ、過去3勝している相性のいいクエイルホロークラブで、マキロイはさらなる勝利を狙う。

<ロリー・マキロイの14本>

信頼の14本(撮影/服部謙二郎)

ドライバー:テーラーメイド Qi10(9度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(硬さX、重さ60g台)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10(3番15度、5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(硬さX、重さ80g台3番、重さ90g台5番)
アイアン:テーラーメイド プロトタイプ(4番)、テーラーメイド RORS プロト(5~9番)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 7.0
ウェッジ:テーラーメイド MG(ミルドグラインド)4(46度、50度、54度)、タイトリスト ボーケイデザインウェッジワークス(59度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 6.5
パター:テーラーメイド スパイダー ツアーX
ボール:テーラーメイド TP5x<2024年>

ボールはTP5x(撮影/服部謙二郎)

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