季節前倒し傾向 北・東・西日本に高温に関する情報も 気象庁1か月予報

 気象庁は9日(木)、向こう1か月(5/11~6/10)の天候の見通しを発表した。暖かい空気が流れ込みやすいため、向こう1か月の気温は全国的に高い見込み。特に、北・東・西日本は期間の前半(5/11~5/24)、気温がかなり高くなる見込み。

 北日本は低気圧や前線の影響を受けやすい時期があるため、向こう1か月の降水量は平年並みか多い見通し。東・西日本は前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるため、向こう1か月の降水量は東日本で多く、西日本で平年並みか多い見込み。向こう1か月の日照時間は、東日本の太平洋側で平年並みか少ない予想となっている。

■高温に関する早期天候情報

 北・東・西日本は、10日(金)ごろは寒気の影響で平年より気温の低い地方もあるが、その後は暖気が流れ込みやすいため高くなりそうだ。特に、15日(水)日ごろからの5日間ほどは、かなり高くなる可能性がある。このため、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を発表し、農作物や家畜のに注意すると共に、熱中症対策など健康管理に注意するよう呼びかけている。

■早期天候情報とは
 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

【参考】 梅雨入りの平年日
 沖縄(5月10日ごろ)、奄美(5月12日ごろ)、九州南部(5月30日ごろ)、九州北部(6月4日ごろ)、四国(6月5日ごろ)、中国(6月6日ごろ)、近畿(6月6日ごろ)、東海(6月6日ごろ)、関東甲信(6月7日ごろ)、北陸 (6月11日ごろ)、東北南部(6月12日ごろ)、東北北部(6月15日ごろ)

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