「アルバム販売枚数減少の影響大」韓国大手証券、SMエンタの目標株価を下方修正…分析も明かす

韓国最大のオンライン証券会社が、aespaやNCTらが所属する大手芸能事務所SMエンターテインメント(SM)の目標株価を下方修正した。

キウム証券は5月9日、「K-POPアルバム販売枚数減少の影響を大きく受ける」とし、SMの目標株価を17万ウォン(日本円=約1万9000円)から11万8000ウォン(約1万3400円)に下方修正した。

イ・ナムス研究員は同日の報告書で、「アルバム比重が高いSMエンターテインメントの売上・マージンの構造上、K-POPアルバムのダウングレードの影響は避けられないだろう」と分析。

2024年の年間売上額は昨年対比2.3%増加した9823億ウォン(約1116億3544万円)、営業利益は1.2%減少した1111億ウォン(約126億2430万円)と提示し、既存推定値よりも下げた。

イ研究員は、K-POPアルバムの販売枚数減少と新規編入ビジネスの収益性確保期間、主要子会社の実績などを反映したと説明した。

(写真提供=OSEN)NCT DREAM

ただし、第1四半期から下半期につれて実績が改善される「上底下高」の流れを継続すると予想した。

連結基準で、今年第1四半期のSMの売上は2201億ウォン(約250億円)、営業利益は155億ウォン(約17億円)とそれぞれ集計された。

今回の営業利益は、金融経済情報メディア『聯合インフォマックス』が集計した市場展望値238億ウォン(27億541万円)を34.6%下回る「アーニング・ショック」の水準だ。

イ研究員は「昨年高かった旧譜アルバム販売で、アルバム実績が8%減少し、コンサート回次縮小が現れたが、これを跳び越えた公演規模大型化とMD成長で収益性防御には成功した」とし、「第1四半期実績を底点に、下半期に行くほどアルバムカムバック、コンサート及びMD高度化によって実績改善が現れるだろう」と見通した。

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