観測史上最長の黒潮大蛇行 三陸沖の海面水温最大で7℃高く(2024年4月28日~5月4日 海洋まとめ)

黒潮大蛇行が始まって6年10か月目となり、過去最長期間になっています。
海洋まとめ 2024年4月28日~5月4日です。

■気圧配置と波
28日、前線を伴った低気圧が日本の東を東進。
関東の東で波高2m以上。
30日、東海道沖と秋田沖に前線を伴う低気圧があり、それぞれ北東進。
1日にかけて、日本のはるか東の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなった。
東シナ海~日本の東で波が高まり、1日夜は関東の東で波高3m。日本海西部は高気圧縁辺の北東風が吹き、波がやや高まった。2日、前線上の低気圧が日本の東を東進。
伊豆諸島近海で波高4mとしけた。
3日、オホーツク海を低気圧が東進。
北海道の西で波高2m。
4日、移動性の高気圧に覆われ、日本周辺海域では穏やかに推移した。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域では平年よりかなり高くなり、最大で4℃高かった。
東シナ海~南西諸島は、平年並みかやや高い海域が継続。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する潮岬沖を中心に、平年よりやや低い状態が継続した。
黒潮が北上する三陸沖では、平年よりかなり高い海域が続き、最大で7℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖では平年よりかなり高い状態が継続。
オホーツク海や千島近海では平年並みの状態が続いた。

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