富良野線など赤字3区間 鉄道の経済効果は330億円

JR北海道が地元負担を前提に存続を目指す赤字8区間のうち、観光利用が多い3区間について、北海道は列車運行による経済効果が年間で約330億円に上るとの推計をまとめました。

観光などにおける鉄道の重要性を調べるため、道が赤字8区間の駅やインターネットでアンケートを行い、きょうの道議会特別委員会で報告しました。それによりますと、富良野線・釧網線・花咲線の3区間では、観光利用が5割から6割に上るとしています。この3区間について列車の運行に伴う観光客数は富良野線で約20万人、釧網線で約9万人などで、全道への経済波及効果は合わせて年間約330億円になるということです。

委員会で道の交通政策局・佐々木敏鉄道担当局長は「道内鉄道ネットワークの価値が全道、全国へ波及していることや道民生活において欠かせない重要な存在であることが客観的に整理された」と述べました。

道議会はこの結果を踏まえて来月6日に予定される特別委員会にJR北海道の綿貫社長らを参考人招致し、今後の事業改善策について説明を求める方針です。

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