【バレーボール】引退表明の元日本代表セッター宮下遥 黒鷲旗優勝で有終の美「うれしい気持ちでいっぱい」

<黒鷲旗全日本男女選抜大会 女子決勝 岡山シーガルズ 3-0 デンソーエアリービーズ>

バレーボール元日本代表セッター・宮下遥の所属する岡山シーガルズが、黒鷲旗全日本男女選抜大会で初優勝を飾った。

09年5月、黒鷲旗で当時14歳にしてデビュー。翌10年には日本代表メンバーに初選出され『天才セッター』として名をはせた。

16年にはリオデジャネイロ五輪に出場するなど日本が誇る司令塔として活躍も、本大会をもっての現役引退を表明。

「目の前の1試合1試合をかみしめながら」と予選ラウンドから全試合に先発出場し、チームの快進撃を支えてきた。

輝かしい実績を持つ宮下だが、ここまでの現役生活でタイトル獲得経験はなし。迎えた決勝の舞台では、果敢なトスワークに加え、精度の高いサーブや長身をいかしたブロックを披露。

自身に加え、チームにも初タイトルをもたらした。

勝敗が決した際には思わず涙がこぼれたが、試合後は「ずっとバレーボールをしてきたので、(引退後には)行きたいところ、食べたいもの、会いたい人のもとに、思うがままに行ってみたい」と晴れやかな笑顔をみせた。

有終の美を飾り、最後はうれし涙で『天才セッター』がユニフォームを脱ぐ。

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