夫の“転勤”で日本移住したニュージーランド人妻 日本での生活で感じたこと

ニュージーランド人のルースさん【写真:Hint-Pot編集部】

家族の転勤に伴って、慣れない土地に移り住むことがあります。ニュージーランド人のルースさんは、ラグビー選手の夫が日本でプレーすることになり、1年半前に日本で暮らし始めました。リモートで働きながら、日本での生活を楽しんでいます。ルースさんが感じた、母国での生活との違いについて聞きました。

◇ ◇ ◇

ラグビー選手の夫と日本に住んで1年半 東京にはなんでもある

私たち夫婦は、日本に住み始めて1年半になります。夫はリコーブラックラムズ東京でラグビー選手としてプレーしています。私は日本にいながら、ウェブデザイナーの仕事をリモートでしています。

移住する前の2016年、日本に観光目的で来たことがありますが、そのときは東京と京都に行っただけ。

いざ東京に住んで感じたのは、東京は何かしらいつもすることがあるということ! 素敵なレストランやカフェ、日帰りで高尾山のような山登りができたり、鎌倉や江の島のようなビーチタウンにも行けたり――なんでもあるんです。

パソコンを置いたまま離席 ニュージーランドでは絶対にやらない

また、日本でとくに感激したのは、安全性と利便性です。

ときどき気分転換に、カフェに行って仕事をすることがありますが、私と同じような人もたくさんいます。そして、パソコンをそのままにして、コーヒーや食べ物を注文したり、トイレに席を立ったりする人の多いこと!

今でこそ私も日本のカフェではやっていますが(笑)、ニュージーランドのスターバックスやカフェだったら、パソコンを置いて離席するなんて絶対にしないと思います。

電車やバスの公共交通機関で、うたた寝している人を目にすることもあります。これがニュージーランドだったら、安全面以前の問題かもしれません。

コンビニは日本の利便性の象徴

利便性の象徴であるコンビニエンスストアは、もちろんニュージーランドにもあるのですが、もっと規模が小さいんです。それに、次から次へと目移りするような、魅力的な商品ラインアップではありません。

日本はコンビニがどこにでもあって、何か足りなくてもちょっと寄れば解決。普段行き慣れない場所を観光中でも、予定を中断することなく組み込めます。家から何も持っていかなくても、のどが渇いたり、お腹がすいたりしたらコンビニに寄れば大丈夫。その便利さには脱帽します。

コンビニの食べ物のなかでは、梅干しのおにぎりが大好き。ごはんと一緒だと甘すぎず、しょっぱすぎず、ちょうどいいんです。梅干しだけだとしょっぱすぎて食べられないんですけどね。

日本の生活は、欲を言うなら、もう少しビーチが近かったらいいなぁと思うことも。でも、ニュージーランドとはまったく違う文化の日本に住むという機会を、とても楽しんでいます。

© 株式会社Creative2