日本版ライドシェア タクシー会社は…

日本版ライドシェア タクシー会社は…

 一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を乗せる「日本版ライドシェア」が千葉県内でも5月以降に始まる予定です。

 ライドシェアのドライバーを管理する、タクシー会社の現状を取材しました。

 ライドシェアは、県内では、千葉市・四街道市の「千葉交通圏」でのみ展開される予定で、国は4月下旬、ライドシェアが運行できる時間帯などを公表し、千葉は土日の午前0時から3時台、上限台数は110台となっています。

 県内に8拠点ある、三ツ矢エミタスタクシーホールディングは、ライドシェアを導入する方針ですが、導入時期はいつ頃になるのでしょうか。

 三ツ矢エミタスタクシーHD 関口勝之 副社長
 「今月10日までに国に何台ライドシェアできるか要望を出すようにと聞いているので、そこで申請してから承認されてと考えると、現実的には5月下旬くらい、早くてもそれくらいかと。今月20日以降とか25日とかそのくらいまでにスタート出来たらいいなと」

 こう話すのは、関口勝之副社長です。

 ドライバーはホームページで募集し、これまでに160人前後の応募を受け付けていて、うち3分の2程度が千葉交通圏で働く意思を示しました。

 一方、関口副社長は、ライドシェアが運行できる土日の深夜帯は、最終電車を逃した人などで需要が高まるとしつつ懸念点も挙げています。

 三ツ矢エミタスタクシーHD 関口勝之 副社長
 「(ドライバー希望の)女性などは深夜帯というだけでも枠が拡大されてからドライバーをやるという話もある。タクシーと同等基準の清潔感や車両設備でないとライドシェアの対応できないと考えているので、嘔吐や雨で濡れたまま乗ってしまうとか、靴が泥だらけのままドンと乗られてしまったりすると、その後の清掃は普通のタクシーよりも大変になってしまうのかと。半年・一年と続けてほしいが、そういう経験してからどれくらいの人が乗り越えて(ドライバー)やれるか」

 関口副社長は、今後やらなくてはいけない課題に“研修”を挙げます。

 三ツ矢エミタスタクシーHD 関口勝之 副社長
 「教育体制もこれまでのタクシー向けよりもさらにどこまで細かく見ていくべきなのか、いざスタートしたときにこれでは足りなかったとかあれば、その都度見直していかないといけないと思うので、そのあたりが我々が雇用する以上は一番大切な部分かなと思う」

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