平川結月、初の写真集で魅せる22歳の今「私に沼ってほしい」

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『王様戦隊キングオージャー』では感情を表に出さない氷雪の国王リタ・カニスカを演じた平川結月。そんな彼女の1st 写真集『ゆづき。』が5月2日に発売された。無邪気な表情や物憂げな表情など、ドキッとするほど距離が近いプライベート感あふれる魅力が詰まった写真の数々は彼女にとっても自信作のよう。「これを見て私に沼ってほしい」といたずらっぽく笑う平川結月に『ゆづき。』に込めた思いや、1年間リタとして過ごした日々について話を聞いた。

「平川結月ってこんな人だよ」と知っていただける1冊

──1st 写真集『ゆづき。』について、「私の名刺代わりとなるような1冊になったら嬉しいです」とコメントされていましたね。

『王様戦隊キングオージャー』をきっかけに私のことを知ってくださった方が多いと思うんですが、私が演じたリタ・カニスカは顔の下半分が隠れているうえ感情をあまり見せないキャラクターだったんです。だからこそ、写真集では素の自分も出して「平川結月ってこんな人だよ」とみなさんに知っていただけるような1冊にしたいという思いがありました。

──それで「名刺」という言葉が出てきたのですね。写真集の情報が解禁されたときには、SNSでもファンの方たちから多くの声があがっていました。

写真集を出すのが初めてなので未知数なところが多く、「どんな反応があるだろう?」と結構不安でしたが(苦笑)、ありがたいことにたくさんの反響をいただいて。楽しみにしてくださっている様子が私もすごく嬉しかったですし、みなさんの元に早くお届けしたいなと思いました。

──撮影の際に被写体として意識したことなどはありましたか?

秋田と東京都内で撮影しましたが、一貫してあんまり撮影だと思って挑んでいなかったというか……私自身が撮られたことに気づいていなかった写真もあります(笑)。本当に自然体の私を切り取っていただいたなので、「より良い写真集にしたい」という思いはもちろんありましたが、頑張ったというよりはその場を楽しんだ感覚のほうが近いです。とてもリラックスして撮影に臨めました。

──フォトグラファーの前康輔さんとは事前にやり取りがあったのでしょうか?

撮影に入る前に一度打ち合わせみたいな感じでお食事をさせていただきました。そのときから、写真集の話よりも世間話のほうが断然多かったんです(笑)。すごく和やかにお話ししていただいて、その雰囲気のまま撮影に挑めたので、すごくありがたかったです。私は元々、撮影ってすごく緊張して身構えてしまうタイプなんですが、撮っているときも前さんが色々とお話ししてくださったので、とてもリラックスしてのびのびと撮影に臨めました。

東京の街を散歩する私に遭遇するかも!?

──秋田での撮影を選んだのはなぜでしょう?

『王様戦隊キングオージャー』のリタが雪に関して縁のある役だったというのも理由のひとつですし……熊本出身なので、人生で一面の雪景色というのを見たことがなかったのも大きいです。初めてのものに触れた瞬間の表情を写真集に収めることができたら、きっと良い記念になるだろうなと思って雪のある場所を選びました。

──雪景色のなかにたたずむ写真がすごく素敵でした。

辺り一面真っ白で壮大な景色が広がっていて、雪景色を見たことがない私にとっては「ここって日本なの!?」と思うぐらい圧倒されましたし、自然のパワーを感じました。でも、雪のなかを歩くのって大変じゃないですか。雪道に慣れていなさすぎて、一歩一歩踏みしめながら慎重に歩いていたのですっごく筋肉痛になりました(笑)。そんなところも楽しかったです。

──特にお気に入りのロケーションは?

どれもお気に入りですが……湖で撮影したものですかね。背景に雪がかかった山が連なっていて、湖にその山々が反射しているんです。とても壮大なロケーションなので、見どころのひとつになっていると思います。

──衣装やヘアメイクもいろんなバリエーションがありますね。

プライベートでは黒や白ばかりを着ていますし、髪の毛もいつもストレートなので、私自身もすごく新鮮でした。衣装やヘアメイクも含めて、新しい平川結月をみなさんにも見ていただけるんじゃないかなと思います。

──都内の撮影ではボーリングをやっている姿も。得意なのでしょうか?

得意なはずだったんですけど……撮影の日は調子が悪かったみたいです(笑)。カメラマンの前さんとガチで対決して負けました(笑)。

──都内パートでは休日を過ごしている素の平川さんが想像できるような写真も多いですが、実際にはプライベートで何をすることが多いですか?

散歩がすごく好きなので、休みの日はよく散歩をしています。仕事やプライベートで湧き出た感情を、散歩の時間に整理したりリセットすることが多いです。散歩中にコーヒーをテイクアウトしてベンチに座って飲んでみたり。「あのとき、ああだったなあ」と、心に引っかかっている気持ちを掘り起こして整理して、その場にポンって置いて帰るイメージですかね…。そういう意味でも散歩は私にとって、すごく大事な時間です。

──東京の街を散歩する平川さんに遭遇するかもしれませんね(笑)。

電車に乗って知らない駅で降りて、そこを歩くのが好きなので……あるかもしれないです(笑)。上京して5年くらい経ちますが、コロナ禍もあったのでまだ見ぬ街はたくさんあります。そういったところに今後もふらっと行ってみたいと思っているので、まさにこの写真集に写っているような私がいるかもしれません。

自分に制限をかけず「とりあえずやってみる」

──先ほどお話に出てきたように、『王様戦隊キングオージャー』で演じたリタは感情の起伏をあまり見せないキャラクターでしたが、ギャップという意味では王様たちのなかでは一番振り幅が大きかったと思います。

そうですね。リタのキャラクターに関しては、脚本や監督の演出ですごく面白く膨らませていただいたなと思っています。それでもやっぱり根本にあるのは、裁判長としての自分、国王としての自分、リタ・カニスカとしての自分という3つの顔であって、それらが重ならざるを得ない状況で出てくる矛盾やもどかしさがリタのギャップを生み出しているんじゃないかなと演じながら思っていました。

──その根本があるから、必然的にリタのギャップが引き出された?

そうだと思います。それに、ほかの王様たちがすごく自分勝手にガチャガチャ動いてあっちこっちで色々始めるので(笑)、それを見ていたら自然とリタも反応してしまいますよね。

──パイロット監督の上堀内(佳寿也)さんと仕事をしてみてどのように感じましたか?

妥協をしないというか……最後の最後まで、最後のワンカットまで、より良いものやさらに面白いものをつくろうと追求される監督なので、私もそこに必死で食らいついていく感じでした。

──監督とのやり取りのなかで今後も忘れないでおきたいことなどは?

「とりあえずやってみる」ということを学びました。相手の出方を探ってしまったり、「こうやってみようかな? いや、やっぱりやらないでおこう」と自分自身をコントロールしてしまう部分が私にはあって。

私のそういう性格を上堀内監督はきっと気づいていたんでしょうね。「こっちでいくらでも修正できるんだから、とりあえず1回やってみなよ」と言ってくださって、その言葉にすごく救われました。一歩踏み出す勇気を『王様戦隊キングオージャー』での1年間で鍛えていただいたなあと思っています。

──表情が見えにくいリタでしたが、目や眉の動きなど、とても細かいところまでお芝居されていた印象でした。

1年間リタを演じたことで改めて気づいたのが「すべての動作にはちゃんと意味がある」ということでした。それってリタを演じたからこそ、より強く感じることができたんだと思います。

不動を貫いているけれど、動いていないわけではない。止まっていることにも何かしら意味があるし、何をするにも「絶対にそうしないといけない」とリタが思った理由が必ずあるので、「なぜ今リタはこうしたいのか」とか「なぜリタはこうしちゃったのか」といったことを深く考えるきっかけになりました。

──戦闘シーンに声を入れるアフレコは、最初みなさん苦戦するといいますが?

そうですね……リタに関しては、第一章(第26話まで)はそこまで戦闘シーンに声を入れることがなかったんですが、第二章からは結構声を入れるようになったんです。その理由について、監督から「第一章から2年経って、リタは強くなったんだ」と説明を受けました。

その“強さ”というのも、戦いに強いだけでなく、王として、ひとりの人間としてリタは強くなったんだなという実感があったので、それをどう声に乗せて伝えたらいいのか……最初は難しかったです。回数を重ねることで、徐々に表現できるようになっていったと思います。

──スーツアクターの方とのコミュニケーションも特撮ならではですよね。

パピヨンオージャーを演じる蜂須賀(祐一)さんとは現場でなかなか会うタイミングがないので、会えたときにはキャラクターのイメージの共有や、「何話のここってこうだよね」みたいなすり合わせは結構やっていました。

「何話のあそこはこうやっておいたから、アフレコでこういう感じにしておいてくれる?」とか、意見を交換しながら一緒にキャラクターを作り上げた感じがありましたし、たくさん殺陣を教えていただいたりもしたので、1年間ずっと支えていただきました。

──生身でのアクションも多かったですからね。

そうなんです。大きな剣を使うので扱いがすごく大変で、蜂須賀さんに剣の握り方から振り方まで、全部教えていただきました。

子どもたちの応援に感じた「ヒーローの偉大さ」

──生身でのアクションといえば、Gロッソでのキャストも登場する素面ショーがありますが、実際にファンのみなさんを目の前にしてどのようなことを感じましたか?

テレビシリーズが放送されている間はイベントなどでファンのみなさんとお会いする機会が少なかったんですが、撮影が終わってGロッソで直接みなさんとお会いしたことで「1年間応援していただいたんだな」と改めて実感できました。

──小さいお子さんたちがステージに向かって応援する姿も印象的ですよね。

そうなんです。小さいお子さんが一生懸命応援してくれているのを見ると、ヒーローの偉大さを強く感じて自分自身も気が引き締まる思いです。5月19日まで全国を回るファイナルライブツアーも続くので、1年間応援してくださった方々に元気や勇気、感謝を伝えることができるといいなと強く思います。

──改めて振り返っていただいて、1年間の撮影が終わった瞬間にはどんなことを思ったのでしょうか?

まずは「終わった!」という達成感でした。我ながらよく1年間休まずにやり通せたなという思いと同時に、寂しさも少しありました。

ただ、その後もイベントでみんなと会う予定があったので、そこまで「寂しい!」という感じではなかったんですが……Gロッソでファンの方が泣いていたりするんですよね。それを見たときに「ああ、本当に終わっていくんだな」と思いました。全部終わったときにはきっと、すごく寂しくなるんだろうなと思っています。

──ファンの方たちもきっとリタロスになっていると思いますが、その寂しさを埋めるように1st 写真集『ゆづき。』が発売されるということですね。

そうなると嬉しいです。私がまだみなさんにお見せできていなかった一面をこの写真集に込めることができたので、今まで以上に私のことを知っていただける1冊になっていると思います。

『ゆづき。』を手に取って「こんな一面もあるんだ」と新たに発見して、沼っていただけたら嬉しいですね(笑)。それくらい自信作です!

──ちなみに、写真集をご自身で見て「自分ってこんなところがあったんだ」と思った一面は?

笑っている写真が多いので、いつもヘラヘラしているんだなと思いました(笑)。そのあたりも……見どころかな!?

取材・文:とみたまい 撮影:映美 ヘアメイク:田村直子(GiGGLE) スタイリング:川上舞乃

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