NIKI、ニューアルバム『Buzz』リリース 収録曲「Too Much Of A Good Thing」先行配信&MV公開

ジャカルタ出身のシンガーソングライター/プロデューサーのNIKI(ニキ)が、通算3作目となるニューアルバム『Buzz』を8月9日に88risingからリリース。あわせて、同作からの先行シングル「Too Much Of A Good Thing」が公開された。

新曲「Too Much Of A Good Thing」は、皮肉を込めた正直すぎる歌詞を伴って、新たな恋に出会った時のフィーリングを自然に伝える、軽やかな楽曲に。しなやかなベースギターと安定したビートに乗せて、NIKIは<そうね、あなたは私を悲しませそうに見える/そして私は調子のいい日には暗闇で高嶺の花に見えるの>と歌っている。本楽曲は、友人でプロデューサーのイーサン・グルスカとNIKIが、共同でプロデュースを手掛けている。

NIKIは本楽曲について、「欲望と想像力と、それらが生み出す興奮と非礼な遊び場についての愉快で皮肉が込められた曲です。誰もが知っている初恋のトキメキと、足取りが軽くなるあの恋のフィーリングが歌われ、ソニック的にもタイムレスで、無敵と思える瞬間に闊歩するかのようなグルーブ感で表現されていると思います。才能豊かな私の友人、イーサン・グルスカと一緒に、私がフリートウッド・マックやザ・ビートルズをたくさん聴いていた時に書きました。初期に生まれたアイデアのひとつであり、このアルバム全体に影響を及ぼしました」とコメントしている。

アルバム『Buzz』は、彼女の内面的な核心部分における、突然の揺らぎから始まったという。その結果生まれたのが、心を揺さぶるフォークロックソングのコレクションだ。「アイデンティティの危機に陥っていた。たくさんの試行錯誤を繰り返し、その過程で私自身のさまざまな断片に出会いました。まさに何かが起ころうとしている崖っぷちにいる感じがして、『Buzz』と名付けました」と、彼女は語っている。

同アルバムでの彼女のソングライティングは、これまで以上に親密なものに仕上がっている。「ジョニ・ミッチェルは私のソングライティングにおける北極星のような存在です」と語る彼女は、アルバム収録曲の初期段階のスケッチで、告白調の真摯なリリックを綴り、道を切り開いてきたほかの女性アーティストたちからヒントを得たとのこと。

この創造的かつ個人的な変革を活かそうと、彼女はお気に入りの現代的なシンガーソングライターと仕事をしてきたプロデューサーを起用。本アルバムにはイーサン・グルスカのほか、タイラー・チェスターも参加している。

(文=リアルサウンド編集部)

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