宮城県でもクマの目撃情報が増加 遭遇した場合の対応は

宮城県でもクマの目撃情報が増えてきています。万が一遭遇してしまった際の対応です。

本格的な登山シーズンを迎え、仙台市の泉ヶ岳では登山客が山頂を目指していました。

登山客「お花見学。ニリンソウとかシラネアオイとか。毎年来てますね、毎春といいましょうか」

登山客の不安は、クマとの遭遇です。

登山客「臭いがすると大声を出してみたりとかポールで叩いてみたりとか音を立てるようにしている」「焦らずにすぐ逃げないで後退りするようにとか色々考えてはいますけど、その時にならないと分からないので気を付けていきたいと思う」

市街地にも近い泉ヶ岳は毎年多くの人が訪れますが、実はクマも多く生息しています。

2023年10月、ふもとの泉岳自然ふれあい館で職員が撮影したクマの映像です。

オーエンス泉岳自然ふれあい館猪股成彦指導班長「2024年に入っては1件、数日前にあった。クマが出没すると日付とクマのステッカーを貼っていつ出没した、注意してくださいと注意喚起している」

今の時期は、クマが冬眠から目覚め活動が活発になります。

2日、岩手県盛岡市では子グマが人里に降りてきて居座っています。

4日には、秋田県鹿角市で渓流釣りをしていた男性がクマに襲われけがをしました。

宮城県でも、4月に入りクマの目撃情報が増えてきました。

宮城県県自然保護課大山慶一郎総括課長補佐「冬ごもりから目覚めて出没する時期になりますし、人も行楽シーズンになるとクマが出没するような場所に入っていくことが多くなるので」

2023年度は、全国で多くのクマによる被害が出ました。宮城県でも2022年度の2.5倍に当たる1357件の目撃情報が寄せられ、3人がけがをしました。

県自然保護課大山慶一郎総括課長補佐「生態的にも音が出るとか人の声が聞こえたり、ラジオの音が聞こえたりという所には極力近付かない生態がありますので、気を付けていただければ」

近年は、住宅地などにも出没するケースも増えていてクマを寄せ付けない対策が重要だといいます。

県自然保護課大山慶一郎総括課長補佐「柿の木など実がなっていると引き付けられてくる。クマを近寄らせるようなものを取ったりしていただく」

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