【夏場所】伯桜鵬が照ノ富士の〝熱血指導〟に感謝「自分の弱さ、甘さを痛感している」

伯桜鵬(左)に胸を出す照ノ富士(代表撮影)

大相撲夏場所(12日初日、両国国技館)を控えた9日、東京・江東区の伊勢ヶ浜部屋で十両伯桜鵬(20)が横綱照ノ富士(32)から〝熱血指導〟を受けた。所属していた宮城野部屋は、元幕内北青鵬の暴力問題の影響で春場所後に閉鎖。伯桜鵬ら所属力士は全員、伊勢ヶ浜部屋へ転籍して新生活をスタートさせた。

この日は約30分間にわたって照ノ富士の胸を借り、全身土まみれ。稽古中には横綱から「お前の力出すためにやってるんだ」「力出し切れ、動けコラ!」などと叱咤激励される場面もあった。伯桜鵬は「(横綱の胸を借りたのは)初めてです。近くに横綱がいるのは、ありがたいこと。横綱は自分の弱いところを一つひとつ教えてくれた」と感謝の思いを口にした。

今回の移籍をきっかけに、自らに欠けていた部分にも気付いた。「今までの自分の弱さ、甘さを痛感している。入門してから、番付がどうとか、目先の場所で何勝するかとかばかり意識していて。(横綱から)『今しかできないから。3年後、5年後を見据えて稽古しないと終わっちゃうぞ』と…。そう言ってもらえることがありがたい。横綱の言葉で強くなりたいと思った。この部屋の関取は本当に強い。必死に食らい付いていきたい」

〝令和の怪物〟は、伊勢ヶ浜部屋の力士として初めて臨む場所へ決意を新たにした。

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