市民に愛された「卍最中(まんじもなか)」 弘前市の老舗和菓子店「開雲堂」が閉店へ 145年の歴史に幕

その歴史は145年。1879年創業の弘前市の老舗和菓子店「開雲堂」が、5月末で閉店することになりました。

弘前市土手町に店舗を構える「開雲堂」。

正面には、これまでの感謝を伝えるとともに、31日で閉店を告げる張り紙が貼られています。

閉店の知らせは、SNSで告知され、「店主の健康上の理由により」と書かれています。

明治時代初頭の1879年に創業した開雲堂は、「卍最中(まんじもなか)」といった、100年以上販売されている和菓子を始め、多くの商品が長年、市民に愛されてきました。

建物は、防火に良いと昔広まった「看板建築」という珍しい様式。弘前市の「趣のある建物」と「景観重要建造物」にも指定されています。

多くの人に愛された老舗の閉店に、市民からは惜しむ声が聞かれました。

【女性】
「いやぁ本当に残念で残念で、本当にもう県外に贈るお菓子もここのお菓子を送れば本当に喜んでもらっていたので残念です」

【男性】
「必ず月1回はお菓子を食べていたから、非常に残念でならない」
「昔からの最中のあんこがよそとちょっと違うんですよ」

【女性】
「もったいないな、残念です」
「寂しくなりますね」

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