「リンゴ高密植わい化栽培」実践農場を青森県営農大学校に新設 「リンゴ産業を支えていく大きな一手」へ

実践農場を通じて栽培技術を身に付けます。七戸町の青森県営農大学校に、リンゴの高密植栽培を学ぶ農場が新設されました。

農場の設置セレモニーには、宮下知事や県営農大学校果樹課程の1・2年生など関係者およそ50人が参加。

宮下知事は「実践農場の新設はリンゴ産業を支えていく大きな一手となる」と話しました。そして、参加者たちがふじの苗木を植えていきました。

高密植栽培では、木の間隔を狭くして直線的に配置することから、作業が単純で効率的です。

さらに、木を大きく育てる従来のリンゴの栽培方法では、苗を植えてから5年ほどでようやく実がつきだすのに対し、高密植栽培では、2年目から実がつくとされています。

【青森県営農大学校果樹課程2年 相馬康汰さん】
「(高密植わい化栽培は)少人数でも小さい面積でもたくさん収量を上げられるので、青森県のリンゴ産業を続けて生かしていけるように頑張っていきたい」

【宮下知事】
「(高密植わい化栽培は)1千億円を超える本県のリンゴ産業を、これからも守り成長させていくきっかけになる」
「新しいリンゴ産業にチャレンジしたい企業・団体、そして若い人たち、担い手にとって素晴らしい技術になれるように、県としても取り組んでいきたいと考えています」

広さが10アールほどのこの農場では、3年ほどかけておよそ400本の苗木が植えられ、教育に役立てられます。

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