今年も各地でクマの目撃が相次いでいますが、札幌では、人とクマとの摩擦を減らすための対策を話し合う会議が開かれました。
7日、札幌市西区の住宅街近くで撮影された3頭のクマの親子です。
そんなクマと人とのあつれきを減らすには、どうすれば良いのか?
9日、開かれた「ヒグマ対策委員会」では、札幌市西区山の手から南区中ノ沢までの「対策重点エリア」での状況が確認されました。
この地域では2022年度までの過去10年間に採取されたDNAを分析した結果、オス7頭、メス17頭の個体がいて、このうちメス5頭の定着が確認されました。
また、住宅街への侵入抑えるため「電気柵」設置の普及や「自動撮影カメラ」による監視強化策などを話し合いました。
酪農学園大学 野生動物生態学研究室 佐藤喜和教授
「5月、6月、7月にかけてクマの繁殖期なので、若いクマや子連れのクマが比較的、人目につきやすい時期になると思う」
いまの時期は、山菜採りなどで、人が山に入る機会が多いため、クマとの事故も多く、専門家は「音を出す」ことや「1人で行動しない」ように、注意を呼びかけています。