山本由伸快勝の裏で誕生した「史上最悪のノーヒットノーラン予想」米メディアが総ツッコミ

マーリンズ戦で4勝目を挙げた山本由伸(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャース・山本由伸投手(25)が7日(日本時間8日)のマーリンズ戦で8回2失点の好投を披露して4勝目(1敗)を挙げた。一夜明けた8日(同9日)には、その裏で起きていたある〝珍事〟に米メディアから総ツッコミが入れられている。

きっかけはMLBネットワークによる試合開始前の放送だ。司会のグレッグ・アムシンガー氏が好投手の山本が先発するとあって「我々はすでにノーヒッターの警戒態勢に入っています」「ヤマモトのノーヒットノーランを楽しんでください」などと発言。ところが、いざ試合が始まると山本は初回の先頭打者だったチザムに初球を捉えられ、わずか1球で1点を先制されてしまった。

あおるだけあおって、一瞬にしてノーヒットノーランが消滅したとあって「ニューヨークポスト」は「史上最悪のノーヒットノーラン予想を立てる」と題して「おそらくMLB史上最悪のノーヒットノーラン予想で、グレッグ・アムシンガーは4度も言った」「ヤマモトはMLB初のノーヒッター達成までアウト27個及ばなかった」と皮肉った。

また、米メディア「ファンサイド」では「ヨシノブ・ヤマモトに史上最悪のアナウンサージンクスを犯す」と断罪し「選手、ファン、解説者などには行動規範がある。あまりにもバカバカしい失言」とバッサリ。さらに「MEDIAITE」でも「MLBアナウンサー、試合開始前に投手に『ノーヒッター警報』が出たと主張――考えられる限り最も悲惨な結末に」などと報じた。

完全試合などの大記録がかかった際にチーム内では、気づいていてもあえて口にしない風潮がある。言葉にすれば記録が途絶えるとのジンクスがあるとされるためで、今回は発言と結果があまりにも極端にリンクしたため大きな話題となったようだ。

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