鉄道ファンからは喜びの声 寝台特急「あけぼの」の車両を使った宿泊営業が5年ぶりに再開 秋田・小坂町

秋田朝日放送

秋田県小坂町に設置されている「寝台特急あけぼの」が5年ぶりの宿泊営業再開です。新型コロナや車両整備で休止していた再開に集まったファンから喜びの声が聞かれました。

小坂鉄道レールパークの寝台特急「あけぼの」の車両を使った宿泊施設の営業が4日再開され、記念セレモニーには県内外から多くのファンが集まりました。

寝台特急「あけぼの」は1970年から40年余りの間青森・秋田と上野の間を結んだブルートレインです。内装はほとんど当時のまま。まるで昭和にタイムスリップしたかのような懐かしさを感じます。

2020年に宿泊営業を休止して以来、塗装の劣化などが進み再開が困難な状況でしたが、小坂町は2023年ふるさと納税を使った「ガバメント・クラウドファンディング」を行いました。小坂駅名誉駅長である細越町長はセレモニー冒頭のあいさつの中で全国から予想を大きく超える支援が集まったことに触れ、支援への感謝を伝えました。

記念セレモニーの後は宿泊客限定での乗車体験会が行われ、5年ぶりに動き出した「あけぼの」は、250メートルほどの距離をゆっくりと往復。乗客は約10分間の旅を楽しみました。営業再開初日は予約可能な26部屋すべてが満室となりました。客室は2種類あり、特にB寝台個室の上段からは天気が良い日には窓から星が見え、星空の下で眠る事が出来ます。

寝台特急「あけぼの」の宿泊は営業は毎週土曜日、宿泊者限定の乗車体験は月に数回の開催となり、空室状況や運行スケジュールは小坂鉄道レールパークの公式ホームページで確認することが出来ます。

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