去就未定の『レジデント・エイリアン』、プラットフォーム変更でシリーズ継続?

米Syfyでシーズン3の放送が終了してから1ヵ月以上が経つものの、更新か打ち切りかが不明なままのSFドラマ『レジデント・エイリアン ~宇宙からの訪問者~』。その将来を確実にするための動きが見えると、米Deadlineが伝えている。

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更新されても大幅な予算削減?

『レジデント・エイリアン』は2021年よりNBCユニバーサルの系列であるケーブル局Syfyで放送されてきたが、同グループが所有する別のケーブル局USA Networkにプラットフォームを移す話があるという。これまでに『名探偵モンク』『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』『救命医ハンク セレブ診療ファイル』『ホワイトカラー』『SUITS/スーツ』といったドラマを手掛けてきたUSA Networkには現在、実写版『チャッキー』しか脚本付きのドラマがない。情報筋によると、『レジデント・エイリアン』がSyfyでシーズン更新される可能性は低く、NBCユニバーサル内であればUSA Networkが唯一の着地先という見方が強いという。

『レジデント・エイリアン』は、ピーター・ホーガンとスティーヴン・パークハウスによる人気アメリカン・コミックを原作とする異色のSFミステリー。人類を滅亡させるというミッションをもって地球に降り立ち、コロラドにある小さな町の医師ハリーとして身を隠すエイリアンをアラン・テュディックが演じている。

もしもUSA Networkへ引っ越した場合、シーズン4が製作されたとしても大幅な予算削減が行われ、その削減額は一話あたり50万ドル(約7750万円)に及ぶ可能性も。非常に厳しい状況なのは、作品そのものではなく業界に理由があると言える。昨今、広告付きのケーブル局は軒並み契約者数が減っているため、予算削減を迫られているのだ。

もしNBCユニバーサルで同作を確保し続けることが難しくなった場合は、Netflixへ売却することも検討しているとのこと。Netflixは、シーズン3の初回放送日前日である2月13日に『レジデント・エイリアン』のシーズン1&2を配信開始。シーズン1は配信スタート後に5週連続でNetflixの英語作品ランキングのトップ10にランクインしている。

人気作品であることは証明したものの、Netflixが買い取りに乗り気になるかどうかはまた別の話。というのも、『レジデント・エイリアン』はすでに国際的に展開されて成功を収めているため、Netflixへ移行する際には多くの地域での権利面を整える必要が出てくるのだ。だが、Netflixは他社が打ち切った『LUCIFER/ルシファー』や『サバイバー:宿命の大統領』を救済した際にこの課題を乗り越えているので、今回も苦労を承知の上で買い取るという可能性も大いに考えられる。

地球で快適に暮らす主人公のように、作品も安心できるホームが見つかることを祈りたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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