【陸上】関東インカレ 不破聖衣来が第一関門クリア プラン通りの走りで日本インカレ切符奪取

女子1万メートルで9位だった不破聖衣来

〝第一関門〟をクリアだ。陸上の関東学生競技対校選手権初日(関東インカレ=9日、東京・国立競技場)、女子1万メートルが行われ、同種目で日本歴代3位の記録を持つ不破聖衣来(拓大4年)が33分40秒20で9位。日本学生競技対校選手権(日本インカレ=9月、神奈川・等々力陸上競技場)のA標準記録(34分0秒00)を突破した。

聖地で不破が新たなスタートを切った。今大会の目標は日本インカレのA標準を切ること。優勝したサラ・ワンジル(大東大2年)が序盤から独走する中でも、前半から1キロを3分20秒前後のペースをキープして2位集団につけた。後半は他選手もギアを入れ替えたが、不破は自らの走りに集中。日本インカレを見据えた上で、プラン通りの走りを披露した。

不破は1年時の全日本大学女子駅伝5区で区間新記録(28分00秒)をマークし、一躍脚光を浴びた。周囲からさらなる活躍を期待する声もあったが、2028年ロサンゼルス五輪のマラソンでのメダル獲得に向けての土台づくりに注力。食トレなどを通じて体づくりに励んでいるという。

次なる目標は日本インカレ。陸上界の宝は焦らずに歩みを進めていく。

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