「明るい社会だと思えるように」防災に子育て…課題抱える県民の声 新リーダーに望むこと【静岡県知事選】

5月9日に告示された静岡県知事選は、明確な争点が見えづらいと指摘されています。それでも各地域、世代ごとに抱える課題は多くあり、県民からは新しいリーダーへの切実な願いが聞かれました。

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1974年の伊豆半島沖地震から5月9日で50年。30人が亡くなった南伊豆町では慰霊祭が行われました。

<父親と長男を亡くした遺族代表 萩原作之さん>
「(息子の)遺体を胸にしばし、泣きながら頬ずりしていた妻の姿は一生忘れることはできません」

2024年1月には能登半島地震があり、防災の意識が高まる町民からも新しい知事への注文がありました。

<南伊豆町民>
「防潮堤は造っていただきたいですよね」

Q津波が怖いですか?
<南伊豆町民>
「そうですね」

<南伊豆町民>
「(この地域は)能登半島みたいなところだから、(防災が)難しいけど、もし知事選で伊豆半島を気にしている人は、なるべくやってもらいたいと思う」

人口減少も県政に課せられた大きな課題です。2024年4月1日時点の静岡県の総人口の推計は353万人余り。

2050年には282万8000人にまで減ると推計されています。
※国立社会保障・人口問題研究所より

急務となっている子育て政策は若い世代から注目が集まります。

<母親>
「子育て支援センターも増えたら嬉しいし(親が働いてなくても保育所などに預けられる)『こども誰でも通園制度』とかを早く始めてもらえたらハードルが低くなるんじゃないかなと思う」

<母親>
「年齢が高い人に手厚い福祉があるのかなと個人的に思うんですけど、若い人、これから社会を担っていく人たちが明るい社会・未来だと思えるようになってくれたらいいかなと」

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