横浜のズーラシア 体高5メートルのキリン死ぬ 膝の関節損傷で衰弱進み

今月2日に息を引き取ったキリンのハクナ。体高は5メートルを超えていたという(ズーラシア提供)

 よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)は9日、飼育していたキリンの雄「ハクナ」が9歳で死んだと発表した。昨年11月に歩行時の異変を確認し、展示場に出すのをやめて経過を観察していたが、今月2日に倒れて息を引き取った。膝関節の損傷に伴い、衰弱が進行したとみられる。

 同園によると、ハクナは2014年12月に米国のサファリパークで生まれ、翌15年にズーラシアへ来園した。同園のキリンの中では最も背が高く、体高は5メートルを超えていたという。

 昨年11月上旬に不自然な歩き方が確認され、右後ろ脚に異常がある可能性が浮上した。有効な治療法がないため、地面におがくずを厚く敷くなどして負担の軽減を図ってきたが、今月2日に倒れてしまい、立ち上がれなくなった。

 同園のキリンは雄1頭、雌2頭の計3頭となった。

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