鎌田大地が来季ラツィオ残留決断と現地報道も… 残された解決すべき「問題」

鎌田大地(ロイター)

イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地(27)が、来季の残留を決断したと、イタリア紙「イル・メッセンジャロ」が報じた。鎌田はドイツ1部Eフランクフルトとの契約を昨季限りで満了し、1年契約でラツィオ入り。しかし、マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは出場機会を得られず、今季限りでの退団が現地メディアで盛んに報じられた。

ところが、サッリ氏の辞任後に就任したイゴール・トゥドール監督は、鎌田を高評価。「彼はファンタスティックな選手で、いろいろな役割をカバーできるし、決してあきらめない。鎌田がチームに10人いてほしい」と言ったこともあるほどだ。その指揮官は鎌田の残留を望む中、同紙は「鎌田がラツィオのオーナーを務めるクラウディオ・ロティート氏に残留の意思を伝えた」と報じた。

ただ、解決すべき問題が残されている。契約延長のオプションは3年とされていたが、本人は1年を希望。ロティート氏らクラブ上層部は、この要求を認めるかどうか検討している段階だという。仮に1年のみの延長とした場合、鎌田が来季に活躍しても、来オフには再びフリーで移籍されるリスクが伴う。1年の延長を認めなければ、残留を撤回して今夏の移籍へと向かう可能性もある。

鎌田は来季もラツィオでプレーすることになるのか。イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスやイタリア1部ユベントスなどが関心を寄せている模様だけに、正式発表までは何が起こるか分からない。

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