当事者の会・石丸志門氏「すべてブチまける」 1800万円に不服→調停提案に応じたワケ

取材に答える石丸氏

ジャニーズ性加害問題当事者の会の副代表・石丸志門氏が9日、取材に応じ、SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)から民事調停を申し立てる方針を伝えられたことを明らかにした。

石丸氏は故ジャニー喜多川氏から受けた性加害について告発。同社から補償額として1800万円を提示されたが、不服を申し立てていた。この日、その回答を聞いたという。

今回、新たな補償額の提示はなし。石丸氏は「SMILE―UP.が費用を負担して、調停を行うということになり、私もそれに同意しました」と明かした。

石丸氏によると、面談に同席したSMILE―UP.側の弁護士は、調停を提案した理由について「影でコソコソとお金で解決しようとしていると思われたくない。きちんと第三者を入れて、明確な話し合いをしたい」と説明したという。

日程は未定。調停という結果を受け、石丸氏は「想定外ではあります」「不安はあります」と率直な心境を語るも、「言いたいことをすべてブチまけることができるのであれば、悪くないなと思っています」と提案を受け入れる方針だ。

補償額については「私自身、病気になって働けない状態。補償金が生活のよりどころになるので、私の場合はかなり強く不服申し立てをしています」と話した。

さらに「強い申し立てを被害者の方がしていただければ、対応してくれると思いますので。ぜひジャニーに被害に遭った方は、金額に納得できなければ申し立てをおすすめします」とカメラに向かって話した。

石丸氏がメディアの前に姿を見せるのは、約2か月ぶり。以前、石丸氏が1800万円という補償額について不服を申し立てた時、世間からは賛否両論の声が出た。石丸氏は「自分がこの額に不服申し立てをしているという姿を、メディアなどを通して他の被害を申告している人に見ていただき、合意するかどうかを判断してもらえたらと思っています」と話していた。

石丸氏はブレない――。

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