サウジアラビア人が「もう一度食べにいく」 日本で夢中になった意外な料理とは

サウジアラビアから来た(左から)アジズさんとアミルさん【写真:Hint-Pot編集部】

外国人観光客の多くが期待するのが、日本の食事。本格的な和食に限らず、「何を食べてもおいしい!」と感激する旅行者が少なくありません。サウジアラビアから初訪日したカップルは、食べ慣れたはずのメニューにもかかわらず“日本の味”をリピートすると決意していました。いったい、どんな料理が気に入ったのでしょうか。

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「クリーミーで濃厚」 “日本の味”の虜になった理由

初めて日本を訪れた、サウジアラビア人のアジズさんとアミルさん。10日間で東京、京都、大阪などの都市をめぐっているそう。日本の歴史や文化に触れるだけでなく、京都では着物体験をするなど、旅を満喫しています。

そんなふたりに、日本で気に入った食べ物を聞いてみると、「一番は日本のカレー!」とアミルさんが即答しました。その言葉にアジズさんも同意し、満足そうに話します。

「ハラルでカレーを出すお店は、東京だと本当に限られているから、すごく長い列ができていて……。でも、並んで食べた甲斐があった」

さまざまな食文化が定着し、独自の発展を遂げている日本ですが、ハラル料理を扱う店はそう多くありません。そのためアジズさんは「ハラル認定のお店はどこも人気で、すごく並んでいるから、オープンと同時に入れるように行ったんだ」と語ります。

ふたりが暮らすサウジアラビアには、バハラットという特有のミックススパイスがあります。クミン、カルダモン、ナツメグ、ガラムマサラほか、カレーに使われるものが多く含まれているのが特徴です。日本人にはなじみのカレーうどんに似た、「マルグーガ」といった料理もあるのだとか。

そうしたスパイス料理の本場から来たふたりは、日本のカレーのどんなところに夢中になったのでしょうか。

「私たちが普段食べるカレーよりもクリーミーで濃厚。あと、とてもスパイシーで、いつも食べるカレーよりも辛かった」

アミルさんは、しっかりした辛さの中に、コクや旨味を感じたようです。

辛さの中にコクと旨味を感じたという日本のカレー【写真提供:アジズ】

アジズさんも「和牛もラーメンもおいしかったけど、カレーは帰国前にもう一度食べにいくつもりだよ」とのこと。また並んででも食べたいほど、日本のカレーの虜になっていました。

日本の国民食のひとつというだけでなく、本場インドや多くの外国人観光客に支持される日本ならではのカレー。滞在中に、何度も楽しめるといいですね。

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