「いつでも行ける状態」負傷明けの湘南FW鈴木章斗が復帰に向けて意気軒高「あとは使ってもらえるかどうかだけ」

今シーズンの序盤にブレイクの予兆を見せたストライカーが帰ってくるかもしれない。

5月8日の湘南ベルマーレの公開練習で、強烈なシュートを次々とお見舞いし、存在感を放った選手がいた。今年でプロ3年目を迎えるFW鈴木章斗だ。

鈴木章は、J1第2節の京都サンガF.C.戦(2-1)で今季初ゴールを挙げてチームを勝利に導くと、翌々節の浦和レッズ戦(4-4)で2得点をマーク。開幕4試合で3得点と、目に見える結果を出していた。

好調を維持していたが、4月22日のトレーニング中に負傷。左膝窩筋損傷で離脱を余儀なくされる。同24日のルヴァンカップ1stラウンド2回戦のブラウブリッツ秋田戦(1-2)から、5月6日のJ1第12節のサガン鳥栖戦(2-1)までの4試合を欠場していた。

鈴木章が欠場した4試合すべてで、ポジションを争う福田翔生がゴールを記録。ルキアンや阿部浩之、石井久継、ディサロ燦シルヴァーノらを含めた熾烈な競争が巻き起こるなか、この20歳が復帰となれば、攻撃力のさらなる活性化が予想される。

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鈴木章は、現在のコンディションを次のように明かす。

「順調ですね。いつでも行ける状態なので、あとは使ってもらえるかどうかだけ。怪我は、自分が思ったよりもすぐに治りました」

チームは前節の鳥栖戦でホーム初勝利。重要なゲームに関われなかったもどかしさを感じたという。

「鳥栖戦を上から観ていて、自分が喜びの輪の中にいない悔しさがあった。ルヴァンの秋田戦から連戦だったなかで、ひとりでも多く選手が関われていれば、疲労も軽減されたんじゃないかという気持ちもある。また、試合を観て、自分だったら決められたんじゃないかという場面もあった」

福田の活躍も「良い刺激になった」という鈴木章。5月11日の次節・FC町田ゼルビア戦で、5試合ぶりの出場を果たせるか。背番号29の復活に期待したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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