子育て世帯の半数が投資、NISA口座の保有8割超…実際は?

子育て世帯の投資事情

子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは2024年5月1日、子育て世帯の投資事情についての調査結果を発表した。NISA口座の保有は8割を超えるものの、実際に投資しているのは半数にとどまっていることがわかった。

調査は、全国のいこーよ会員を対象にインターネットアンケートで行った。調査期間は2024年3月6日から12日。サンプル数は364サンプル。調査分析はアンケート調査や取材からリアルな親子の行動を浮き彫りにするいこーよファミリーラボが実施した。

子育て世帯のうち47.0%が貯蓄以外の定期的な投資(NISA、iDeCoでの株・投資信託など)をしていると回答した。投資をしていないと回答したのは53.0%で、ほぼ半数で割れる結果となった。

投資をしている子育て世帯に、投資している商品について質問をしたところ、投資信託(69.1%)と株式(59.1%)の2つに回答が集中している。ついで、債券(11.1%)、仮想通貨(10.5%)、不動産(8.2%)、金(7.6%)と続くが、投資信託、株式とは大きく差が開く結果になった。

投資の成果については、アンケート実施時点では46.2%の子育て世帯が「はい(期待通りである)」と回答している。一方で、「いいえ(期待を下回った)」と回答した世帯は2.9%とごく少数にとどまっている。また、過半数の50.9%の世帯は「まだ評価できない」と回答しており、損失はでていないものの、現時点では目立った成果を感じられていない世帯も半数以上いることがわかった。

NISA口座の保有状況を聞くと、81.9%の子育て世帯が保有していると回答した。実際に定期的な投資を行っている世帯が53.0%であるとの回答とあわせると、興味をもちながらも実際には投資に踏み切れていない子育て世帯が一定数存在することがわかった。

中川和佳

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