「『メン・イン・ブラック』みたい」竹内涼真、キムタク『Believe』で新境地 “黒い”恐怖演技が大沸騰

木村拓哉、竹内涼真(C)ピンズバNEWS

5月9日、木村拓哉(51)主演、テレビ朝日開局65周年記念作品『Believe-君にかける橋-』(木曜夜9時~)の第3話が放送された。本作は刑事役で竹内涼真(31)が出演しているが、第3話ではその竹内が圧倒的な存在感を発揮。X(旧ツイッター)のトレンド入りするなど、話題沸騰したのだ。

【以下、『Believe』第3話までのネタバレを含みます】

大手ゼネコン「帝和建設」の土木設計部部長・狩山陸(かりやま・りく/木村)が担当していた「龍神大橋」の建設現場で大規模な崩落事故が発生。狩山は無実だが、会社の不祥事を隠蔽するために泥をかぶり、業務上過失致死傷の罪に問われ、実刑判決を受けて1度は刑務所送りを受け入れていた。しかし、とある出来事から「フタをした真実」を明らかにするべく脱走を決行し、成功。第3話から逃亡犯として警察に追われる身になった。そして、これまで単独で動いていた刑事・黒木正興(くろき・まさおき/竹内)は上司の理解もあり、国立署と協力して狩山の逮捕に動き出すことに――という物語が描かれた。

「竹内さん演じる黒木は常に真っ黒のコートに黒のサングラス姿。口調も本心を隠しておどけている感が強くて、底知れない怖さがあります。その風貌から、《「メン・イン・ブラック」みたいで怖》など、トミー・リー・ジョーンズ(77)とウィル・スミス(55)のハリウッド映画『メン・イン・ブラック』シリーズ(1997~)を連想する視聴者もいますね」(テレビ誌編集者)

黒木は、狩山が脱獄する前から独断で龍神大橋の事故を調べていた。その理由は不明だったが、崩落事故で死亡した作業員・若松(竹内の一人二役)が、名字は違うが黒木の実兄であることが第3話で明らかになった。

この件を狩山の妻・玲子(天海祐希/56)が「(兄を死なせたから)狩山を恨んでいるんですか」と黒木に尋ねるも、「もぉう奥さ~ん! 取り調べがお上手なこと」とはぐらかし、「恨みでは捜査しません」と否定している。しかし、玲子が看護師としての経験から「(身内の不幸は)そう割り切れるものですか?」と聞いた際は無言を貫いていて、やはり本心は分からない。

■キムタク演じる主人公を追い詰めたダークな演技が話題に

黒木(竹内)はおどけている一方で頭のキレる刑事でもある。第3話終盤では狩山(木村)が逃げた古着屋の屋上に先回りし、追い詰める緊迫の場面もあった。この場面で黒木は、

「狩山陸さぁ~ん? 動くな! 動いたら、(人差し指を突きつけて)銃で撃ちます」

「ここまでにしましょう。逃走犯への発砲は、一般市民への理解も得られます」

「はい。その場で両手を上げ、こちらを向き膝をつきなさい……何回も言わすな」

と、軽いトーンの中にゾッとする冷たい声も織り交ぜた、緩急の効いた言い回しで終始、狩山の優位に立っていた。

竹内が黒木役でまさに”黒い”ダークな演技を見せたことに対して視聴者からは、

《竹内涼真の笑顔を怖いと思う日がくるとは...》
《背が高くて、黒がよく映えてかっこいいね〜竹内涼真くん木村拓哉さんを、見つけた場面は見入ってたわ》
《正直言うと竹内涼真くんはイケメン俳優としか思ってなかったけど、ブラック刑事めっちゃいいね。得体の知れない感じが上手い》

といった絶賛の声が多く寄せられている。なお、狩山は逃げ切るまで一度も黒木の顔を直接見ていない。第3話ラストで狩山は玲子と合流したため、第4話で狩山も、黒木と若松の兄弟関係を知ることになるのだろう。

「竹内さんは、木村さんの大ファンを公言していて、幼少期から木村さんの主演ドラマや映画は何本も観てきたこと、近所でロケをやっていれば見学に行くこともあったことをバラエティ番組などで明らかにしています。それだけに、竹内さんは今回の初共演は、非常に気合いを入れて臨んでいるともっぱら。

また、これまでの竹内さんは爽やかな青年や熱血漢の役を演じる機会が多かったですが、『Believe』の黒木はそれとは違う非常に不気味で怖いキャラクターです。竹内さんは30歳を過ぎて役者としても転換期を迎えるタイミングとも言え、今回の『Believe』で新境地を切り開くことになるのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

古くは『ルパン三世』の銭形警部。最近の作品では堺雅人(50)主演の『VIVANT』(TBS系/23年7月期)で強烈なインパクトを残したチンギス警部(バルサラハガバ・バトボルド/38)。逃亡犯を追い詰めるキレ者の警察官は敵役として非常に魅力的な存在で、主人公と並ぶ人気が出ることも珍しくない。

185センチの抜群のスタイルに不気味さもある黒ずくめスタイルが映えまくっている竹内。ダークな役で大ブレイクの時か――。

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