映画『不死身ラヴァーズ』に出演する佐藤寛太さんが、信頼する先輩への“愛”や、自身の人懐っこい性格について語りました。
【写真10枚】アンニュイな表情も 佐藤寛太 撮り下ろしショット!
5月10日公開の映画『不死身ラヴァーズ』は、高木ユーナさんの同名コミックが原作で、松居大悟監督の最新作。“好き”というまっすぐな思いが胸を打つラブストーリーです。
主人公・長谷部りの(見上愛)は、幼い頃に出会った“運命の相手”甲野じゅん(佐藤寛太)と中学生になって再会。しかし、両思いになった瞬間にじゅんは消えてしまいます。じゅんは高校の先輩、アルバイト先の店主など、何度も別人になってりのの前に現れ、そのたびに彼女は全力で恋をして…。りのの“好き”が起こす結末とはーー。
佐藤さんに、コミュニケーションの秘訣、最近好きなもの、趣味の登山について聞きました。(前後編の後編)
モットーは「30回は誘え」!断られてもグイグイ行く派
――りのは好きな相手に一直線なタイプですが、実際、りののようにグイグイ来られたらどう思いますか?
グイグイ来られた経験があまりないので、どう思うんでしょう…。むしろ自分がグイグイ行く派で、「30回は誘え」をモットーにしているので。もちろん場合によりますけど、断られても諦めないで30回誘い続ければ、相手も断る理由がネタ切れになって、「1回くらい行こうかな」と思ってくれます(笑)。
でも、いろいろ思い出すと、断られることのほうが多かったような…半々くらいでしたね(苦笑)。
――佐藤さんが「素敵だな」と思うのは、どんな人でしょう。
面白い人です。お笑い的な“面白い”もですが、やっぱり自分と違う感性を持っている人は面白いと感じますし、惹かれます。
たとえば、事務所の先輩・青柳翔さん。やさしいし、本当に面白いんですよ!もう家族ですね。もし僕が事務所や仕事を辞めたとしても、青柳さんとはずっと付き合いがある気がします。
――青柳さんのどんなところがやさしいですか?
見守ってくれるし、怒ってくれるし、寄り添ってくれる。やさしさの種類っていろいろありますが、“相手にどれだけ時間をかけられるか”でもあると思うんです。
もし僕が体調を崩してしんどい時に「青柳さん、飲み物を買ってきてください」ってお願いしたら買ってきてくれると思いますし、逆に僕が頼まれたらすぐ買いに行きます。同じ事務所でこんな素敵な先輩に出会えたのは、すごく幸運だと思います。
事務所の先輩だと、町田啓太さんもやさしいです。悩んでいることや思っていることを率直に話してくれるし、僕が話したことに対しても「そういう意見もあるね」と、フラットに聞いてくれます。大事に接してくれるところが、町田さんのやさしさだと思います。
人懐こっさの秘訣は「相手より先に甘える」
――明るく気さくな佐藤さん自身が、素敵な仲間を引き寄せているのではないでしょうか?
僕、たぶん“トーキングハイ”なだけです(笑)。今朝も「今日の取材、何時間しゃべり続けるんですか!?」と言っていたのに、さっきの25分休憩の間もずっとしゃべっていましたからね!
――佐藤さんの、人懐こっさの秘訣は何ですか?
僕は「人に甘える」が座右の銘で、必ず相手に甘えられるより先に、自分が甘えます。「僕を甘えさせてください!」っていう感じで…。「エサちょうだい!」って寄っていく犬と同じですね(笑)。
甘えるのは、「あなたのことを信頼しています」という意思表示でもあるので、年上の方だけでなく、年下の方にも同じように接しています。今回共演した見上愛さんや青木柚くんにも「ねぇ、ねぇ、ねぇ!」みたいな感じで(笑)。本当はもう少し自分を飾りたいんですけど、なかなか飾れないんですよね。
――『めざましmedia』のコンセプト「“好き”でつながる」にちなみ、佐藤さんが最近好きなものを教えてください。
“好き”でつながっていると言えば、ボルダリングです。僕は登山が好きなんですが、ある時、なかなか登れない岩があって悔しくてボルダリングを始めたんです。
ボルダリングは1人ずつ順番に壁を登るので、待っている人同士でいろいろ会話ができるんです。日本人同士はもちろん、海外の方とも話しているうちに盛り上がっちゃゃって、「終わったら一緒にご飯行こうか!」ってなったりします。“ボルダリングが好き”という共通点があるから、話が弾みやすいですね。
青柳翔と奥多摩登山へ!お楽しみは下山後の「登山飯」!
――もともと、登山にはよく行くのですか?
実は数日前まで、それこそ青柳さんと行っていました。東京都で一番高い山だと言われている、奥多摩の雲取山に登りました。標高約2000mですが、登ったときは頂上にまだ雪が残っていて。景色がきれいで居心地もよくて、楽しかったです!
――奥多摩エリアは、手軽な登山を楽しめると人気ですよね。
低山も多いので気をつけてください。低い山は、地元の方や林業の方が用事でいろいろなルートを歩いたり、獣道が多かったりと、登山道以外の道が結構あって迷いやすいです。しかも場所によっては山がいくつも連なっていて、登山道のゴールがわからなかったりするんですよね。
僕も、京都の山で本格的に迷いかけたことがあって。その時は登山アプリやGPSを起動していたので戻れましたが、やっぱり低山のほうが迷いやすいと痛感しました。皆さんも本当に気をつけてください!
――登山では、どんな瞬間が楽しいですか?
ひたすら山道を登っていて、しんどくて立ち止まったときにパッと視界に入る景色ですね。晴れているかとか、頂上での過ごし方とかは、あまり気にしていなくて。登ること自体が好きなんだと思います。景色が変わると、ちょっとずつでも進んでいる実感があります。登山はどれだけつらくても、終わりがありますし!
あとはやっぱり、下山後のご飯がめちゃくちゃうまい!最近よく「サウナ飯」って聞きますが、「登山飯」ほうが何十倍もおいしいですから(笑)!ご飯が何杯でもいけます。登山飯が好きで登っているかもしれません。
撮影:今井裕治
ヘアメイク:Kohey
スタイリング:平松正啓(Y’s C)
映画『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)より全国ロードショー
(c)2024『不死身ラヴァーズ』製作委員会
(c)高木ユーナ/講談社