どうなる東京都知事選!?衆院補選の影響は?各勢力の動向は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年5月2日に公開された動画のテーマは「小池知事求心力低下?東京都知事選の展望」。ゲストに情報法制研究所の山本一郎氏をお招きし、今年7月に予定されている東京都知事選に向けた各勢力の動向について語っていただきました。

3選が確実視される小池都知事への衆院補選の影響は?他勢力はどう出る?

【このトピックのポイント】
・小池知事の衆院補選後の求心力低下は限定的。都知事選に出馬すれば3選確実か
・4党による「あいのりラブワゴン方式」こそ最強の布陣!?
・対立候補の擁立を進める立憲民主、維新。早めの出馬表明が鍵!

補選後、小池知事の求心力は低下した?低下しなかった?

4月28日に投票された東京15区の衆議院議員補欠選挙では、小池知事が支援した乙武洋匡氏が5位で落選しました。東京知事選への出馬が有力視されている中で痛手となったとの見方も出ています。

MC鈴木邦和「今回の結果は小池知事に影響は大きいですか?」

山本一郎氏「順番が逆で、小池さんに影響があったのでこういう結果になったという面がある」

山本氏は、補選の前に元側近が小池知事の「学歴詐称問題」を告発したことに言及。都知事選向け調査ではこのスキャンダル前後でほぼ影響が出ていないものの、小池氏やその周辺が「気落ち」したことが応援候補の惨敗につながったとの見方を示しました。

このため、補選の結果が都知事選での小池知事の求心力低下につながるという考えには否定的です。

山本氏「小池都政だからこれをお願いしたい、というのはそもそもあまりない」

都民から小池都政への期待なるものは元々高くなかったと説明し、「(都知事選に)出れば、普通に勝つとみて間違いない」と言い切ります。

どうなる国政復帰?最強の布陣は「あいのりラブワゴン方式」!?

一方で、東京15区補選の前には小池知事の国政復帰も取り沙汰されました。山本氏は、小池知事が国政復帰する方法として想定できるルートを2つ挙げます。

1つ目は、都民ファーストの会を母体とした「ファーストの会」から自らが国政復帰するルートです。しかし、こちらは「都知事の職を降りる必要があるので、衆院補選が最終バスだった」と厳しくなっているようです。

2つ目は、秋解散を見据えたルートです。こちらは小池知事が7月の都知事選で当選すれば2ヶ月程度で投げ出す形になってしまうため、本人ではなく「ファーストの会」から他の候補を擁立する形だと想定します。しかし、直近の区長選で擁立候補が敗れるなど党内での人選は厳しいため、国民民主党と連携した候補者擁立、自民党都連と組んだ下地づくりなどを軸に歩を進めていくことになるだろうと見通しを語ります。

MC鈴木は、「小池知事が国政に出た場合、都知事選(で得られる)ほどの支持率は出ないんですかね?」

山本氏「Governor(知事)小池百合子に対する得票は取れる。しかし、ファーストの会になった瞬間に『都民ファーストの会』じゃなかったの?という話になって難しい」

勢力を盤石にするための方策として、山本氏は自民党、公明党、国民民主党、都民ファーストの4党が連携して候補者を立てて議席獲得を目指す「あいのりラブワゴン方式」を提案しました。各勢力が小池知事を敵に回さずに、かといって小池知事のいうことを鵜呑みにしすぎない程度にまとまる形で、緩やかな支援体制を作ることで効果を発揮すると語ります。

小池知事の国政復帰説が絶えない背景には期待がある、とも語ります。

山本氏「あれだけの政治家の最後の仕上げが都知事で終わるわけがないというところからきている。日本憲政史上初の女性総理を目指すのは小池百合子だという期待感をかなり持たれている」

小池知事の政治家としての「動物的カン」が機能している以上、自身への追い風が吹くタイミングを捉えて国政進出を果たす可能性はまだ残っていると含みを持たせました。

立憲民主党、日本維新の会、そしてあの市長も出馬準備!?

都知事選に向けた、各勢力の動向はどうなのでしょうか?

まず自民党と公明党です。衆院補選では小池知事と両党が連携する体制にはならなかったものの、都知事選で自・公が小池知事の推薦に回る可能性はあるのでしょうか?

山本氏は「今のところそうじゃないか」とした上で、自民党の地元組織である東京都連の体制強化が課題となっている点を挙げます。

「親方がいて統率がとれていて、拳を振り上げているって雰囲気には見えない。国民も誰と話せば自民党と調和できるのか分からないとなっている」とし、政権ではカウンターパートナーとなっている公明党からも困惑の声が聞こえるといいます。

山本氏「公明党の地方議員から『自民党って何考えているの?』って聞かれるんですけど、僕は自民党の人間じゃないです(笑)

一方、立憲民主党は候補者の選定中で、立候補に前向きな候補もいるとのこと。有力候補が出れば小池知事に対抗できる可能性があります。

日本維新の会も、水面下で候補者擁立を模索している動きがあるようです。山本氏は「学歴詐称問題を小池さんや周辺がダメージだと思っているうちに、立候補表明は早い方がいいのではないか」と分析します。

選挙ドットコムちゃんねるでは、広島県・安芸高田市の石丸伸二市長が都知事選出馬への「検討を加速する」とコメントしました。石丸市長が出馬したケースについて、山本氏は「現職が強い選挙では、単に知名度があるだけでは難しい。1回落ちた後でも都政を見続けた上で課題を提示することができれば、物語性ができて(有権者が)支援する理由になる。2回出られるかが重要なファクターになってくる」と語りました。

山本氏は、小池知事が今回の都知事選に出馬して「最後の花道に思っている節はある」と推察しますが、真意は知られていないといいます。

6月20日の告示まで残り1カ月に差し掛かろうとする中、まだまだ流動的な情勢から目が離せません!

動画本編はこちら!

告示まであと1カ月に迫る東京都知事選!小池知事参戦を軸に動く政局のウラ側を解説!

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