顔パスで国際線に乗れる「Face Express」をスマホで利用登録する4社実証実験。空港手続きを大幅短縮

by 編集部:白江ちなみ

2024年5月10日 発表

ANA、JAL、NAA(成田国際空港)、NECは5月10日、顔認証で搭乗手続きができる「Face Express」の利用登録を旅客のスマホで行なう実証実験結果を発表した。

実証実験は3月25日~28日の期間に4社および関係者など約150人が参加して成田空港で実施。現状では空港内の端末でしか行えない個人情報の登録を、ANAとJALのモバイルアプリを使うことでオンラインチェックインと併せてどこでも行えるというもので、実験の結果「Face Express」の利用率が向上するとともに、より快適でスムーズな搭乗手続きが実現できることを確認した。

また「Face Express」の利用により、空港での手続きにかかる所要時間を従来の約3分の2まで大幅に短縮できるという実験結果も得られた。一方で、モバイルアプリについて旅客の目線に立った細やかなユーザーインターフェースの改善やアプリ誘導方法の検討といった課題も示された。

成田空港で行なわれた実証実験の様子

NECの顔認証技術を活用した「Face Express」は、2021年7月から成田空港で導入。チェックインなど空港での最初の手続き時に、パスポート・搭乗券・顔写真情報を登録すると、その後は従来必要であった搭乗券やパスポートを提示することなく搭乗手続き(手荷物預け、保安検査場入場、搭乗ゲート通過)に進むことができる。

ANAとJALの各モバイルアプリと連携することで、オンラインチェックインから「Face Express」の個人情報登録までをワンストップで行なえる。

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