エムバペ パリ五輪参戦に仏大統領がレアルに直談判「最大限のプレッシャーをかけた」

エムバペはパリ五輪に出場できるか

フランスのエマニュエル・マクロン大統領が同国代表FWキリアン・エムバペ(25=パリ・サンジェルマン、PSG)のパリ五輪出場へスペイン1部レアル・マドリードに重圧をかけた。

スペイン紙「マルカ」など、各メディアによると、マクロン大統領は7月26日に開幕するパリ五輪に向けて9日までに更新した自身のインスタグラム内で、フランスのコメディアン、ポール・ド・サン・セルナン氏の質問に答え「エムバペの新クラブになると言われているところに最大限のプレッシャーをかけてきた」と語ったという。

エムバペは今季限りでPSGからの退団が決定的で来季のRマドリード入りが確実視されている。ただ、同クラブは所属選手のパリ五輪出場を認めない方針で、エムバペも不参加が濃厚とみられていた。そんな中、マクロン大統領は、自国のスターを祭典でプレーさせるために、新天地になるであろうRマドリードにエムバぺの五輪派遣を要請したわけだ。

今夏は欧州選手権(ドイツ)後にパリ五輪が開幕するため、エムバペが両大会に参加すると、所属クラブでチームメートと連係を確認する時間がなくなる。それでもエムバペはかねて五輪参戦を熱望している一方、新クラブの決定については「尊重する」と語っていた。Rマドリードはこの件について反応していないが、異例ともいえる大統領の要請は実を結ぶのだろうか。

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