RBヘンリーが加入したことで“相手はレイブンズオフェンス全員を警戒すべき”とTEライクリー

ボルティモア・レイブンズのアイザイア・ライクリー【AP Photo/Matt Slocum】

オフシーズン中の動きが比較的少なかったボルティモア・レイブンズにおいて、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーの獲得は大きな話題となった。すでに才能ある選手が多くそろっているオフェンスに、殿堂入り級のランニングバックが加わることで、それがチームに欠けていた重要なピースになりそうだ。

タイトエンド(TE)アイザイア・ライクリーが“電撃的な”レイブンズオフェンスを止めようとする相手チームが直面する大きな問題を予見しているのは、そのためだ。

ライクリーは現地8日(木)に『Up & Adams Show(アップ&アダムス・ショー)』に出演した際、こうコメントした。

「俺たちのバックフィールドにはラマー(ジャクソン)だけでなく、デリック・ヘンリーもいるから、相手は俺たちのランゲームを警戒しなければならない。オールプロのマーク・アンドリュースもいて、ここは当然称賛すべきところだ。ゼイ(フラワーズ)と(ラショッド)ベイトマンのような素晴らしいレシーバーもいるし、俺もいる。オフェンスではどの瞬間にも、誰が大きくプレーを展開するのか、相手は警戒しなければならない」

「レイブンズと対戦するとき、相手は俺たち全員が大きくプレーを展開することを警戒しなければならないね」

何人かの重要な選手が負傷していたにもかかわらず、レイブンズは2023年シーズンにNFLトップのランオフェンス(試合平均156.5ランヤード)を武器にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)第1シードに向けて力強く前進していた。しかし、レイブンズはAFCタイトルゲームで、最終的にスーパーボウル王者となったカンザスシティ・チーフスにホームで敗れ、不本意な形でシーズンを終えている。

ヘンリーがいれば、わずか1得点差のその試合で有効な戦力となっていただろう。レイブンズはランゲームの一貫性を確保するのに苦労しており、それがクオーターバック(QB)ジャクソンにワンマンショーを成功させることを余儀なくさせた。これが、レイブンズがこのオフシーズンにジャクソンへのプレッシャーを軽減することに重点を置いた主な理由かもしれない。

ジャクソンは過去5シーズン連続でチームトップのランヤードを記録している。これは、そのうち3シーズンでレイブンズがランオフェンス首位に立っていたことを考えると、非常に長期間にわたる驚くべき記録だ。キャリア通算9,502ランヤード、ランタチッチダウン90回をマークして現役選手トップに立つヘンリーは、壁を乗り越えようとするチームにとって理想的な存在であり、その存在だけで他のオフェンスの選手たちの可能性を広げられるだろう。

ライクリーもそのグループの一員となるだろう。24歳のライクリーは昨シーズン、TEアンドリュースが膝のケガで離脱したことをきっかけに急成長を遂げた。ヘンリーがバックフィールドで脅威を生み出す中、レイブンズのタイトエンドコンビはレッドゾーンで相手に対して複雑な問題を提起するはずだ。

ライクリーは2024年の自分の役割について、次のように語った。

「自分の背番号が呼ばれたときにそこにいるつもりだ。スロットでも、ワイドでも、インラインのタイトエンドでも、バックフィールドでも、オフェンスの武器になれることを証明した。自分自身に言い聞かせたんだ。オフェンスの駒になって、プレーがないときにプレーを作り出し、ボールが自分の手に渡ったら何でも起こり得ることをみんなに見せるってね」

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