『モンスト』10周年イベントでプレイヤー増加も大型コラボ反動で売上減 派生タイトルや新興国展開など目指す

「モンスターストライク」

モバイルゲームやアプリ開発、スポーツ事業などを手掛けるMIXIは10日、2024年3月期(’23年4月~’24年3月)の本決算を発表し、連結業績は売上高が前年比横ばい、営利が22.7%の減益を記録したことがわかった。

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うち、スマホゲームの開発を軸とするデジタルエンターテインメント事業では、売上高が5.8%減(前期比、以下同)の988億万円、事業利益が11.5%減の385億2000万円だった。業績縮小の理由として、同社が運営するアプリゲーム『モンスターストライク』の売上減少および『モンスト』IPタイトルの運営費等の増加が影響していると説明。

『モンスト』は昨年10月にサービス開始から10周年を迎えており、同時期にはゲーム内でアニバーサリー施策を多数展開し、MAU(月間アクティブユーザー数)は増加が見られたほか、昨年上半期のタイトル別収益ランキングでは日本首位(民間調査会社調べ)を獲得するなど、好調を見せていた。一方、前年(2022年)に行われた大型IPとのコラボ施策による反動でARPU(一人当たり売上)が相対的に低下したことで、売上減につながったとした。

なお、今後は「国内におけるモンスターストライクの 収益力維持向上、新興国への展開」を引き続き事業方針に掲げており、これまで展開してきた『モンスト』IP関連タイトルへの投資を続けつつ、アニメやイベントを通じたコンテンツの活性化に注力し「インド市場など、飛躍的な経済成長を遂げる市場に投入」することを目指すという。

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