仲良く並んで窓の外を眺める2頭の犬 「切なかわいい後ろ姿」から読み取れる心理は|獣医師解説

いまにも犬たちの会話が聞こえてきそう?

引用元:@pochimaru324

今回紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@pochimaru324さんの愛犬たちのエピソード。

とある雨が降る日の出来事でした。ぽち丸くん(撮影時3才/ゴールデン・レトリーバー)とぷー助くん(撮影時2才/フレンチ・ブルドッグ)が、隣同士で並んで窓の外を眺めていたのだそう。どこか哀愁が漂う後ろ姿にも見えますね。

かわいいと思いつつ、切ない気持ちにも

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窓の外を眺める2頭の姿を見た飼い主さんは、撮影時を次のように振り返ります。

飼い主さん:
「ふたりの後ろ姿を見て、『お外に行きたいんだ!』と思いました。この日、雨で朝の散歩に行けなかったので。外が恋しいのか、眺めているふたりの背中を見てかわいいと思ったのと、お散歩に連れて行けないのでちょっと切ない気持ちにもなりました」

雨が降っていては、残念ながら散歩には行けません。そんな日は、家の中で2頭で遊んでいるそうです。

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飼い主さんによれば、2頭が一緒に窓の外を眺めているという光景は、以前にも見られて今回2回目だったそう。そのときは夕方で、もうすぐ散歩の時間というタイミングだったといいます。

優しいお兄ちゃんと、かまってほしい弟の仲良しコンビ

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窓の外を並んで眺めるという2頭一緒の行動をしていたぽち丸くん、ぷー助くん。仲睦まじい様子が垣間見えましたが、普段の2頭はどのような関係性なのでしょうか。

飼い主さん:
「ぷー助のほうが甘えん坊で、よくぽち丸のおしりやしっぽのフワフワの上で寝ています。ぷー助がかまってほしくてぽち丸にちょっかいを出して、うざがられてることはしょっちゅうです。そこから兄弟喧嘩が始まります。

ボールの取り合いもしますがぽち丸が譲って、最後はぷー助が勝ちます。ぽち丸は優しいお兄ちゃんです」

【獣医師解説】窓の外を眺める犬の心理

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雨が降ったある日、ぽち丸くんとぷー助くんは隣同士で並んで、窓の外を眺めていました。この光景からは、どのようなことがわかるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。

原先生:
「今回の2頭の後ろ姿は、『外に行きたい』という心理があらわれていたのではないかなと思います。

日々の習慣の中で散歩で外に行く時間帯が割と決まっているようなので、外に行けるはずの時間に行けず、より恋しくなっているのかもしれないですね」

窓から外を眺めることで、犬はどんな情報を受け取っているの?

原先生:
「みなさんの愛犬も、窓から外を眺めていることがあるでしょう。犬が外を見たくなるタイミングとしては、『外に行きたい』『外で気になる音やニオイがした』など、基本的には外に対して興味が向いているタイミングではないでしょうか。

外を眺める際に、犬は視覚や音から『外の様子がいつもとは違う(雨が降っている等)』ということは認識していると思います。そのほかにも、『自分の家の周りの状況に変化がないか?』というのを気にしている可能性も考えられるでしょう。

このような行動を見せる犬は、外に対してもどんどん興味を持っていくような『オープンな性格』寄りのコによく見られる傾向があるかと思います」

「まだ降ってるな」「散歩は明日までおあずけかな」 仲良く並んで窓の外を眺める犬の後ろ姿が“切なかわいい”

(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
写真提供・取材協力/@pochimaru324さん/X(旧Twitter)
取材・文・構成/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。

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