「私の体をもてあそぶためにお金払った」“紀州のドン・ファン”元妻 他男性からの約2980万円詐欺事件初公判で語る

2018年、総資産50億円ともいわれ、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山県の資産家・野崎幸助さん(当時77)が自宅の寝室で急性覚醒剤中毒で死亡した事件。

第1発見者で、亡くなった野崎さんの妻・須藤早貴被告(28)が、別の男性から約2980万円をだまし取ったとして起訴された事件の初公判が10日、開かれた。

詐欺事件「金を受け取ったことは事実」

野崎幸助さん:
1億円くらいは紙切れみたいなもの。私にとっては。

須藤被告は、事件の3カ月に野崎さんと結婚。
「資産家の夫が、55歳年の離れた女性と結婚した直後に死亡した」として注目されていた。

記者:
悲痛な心境だと思いますが、東京には何をしに来られたんですか?

須崎被告(2018年6月):
……。

記者:
今の心境を一言だけ。

須崎被告(2018年6月):
……。

疑惑の目が向けられた須崎被告は、野崎さんの“謎の死”から3年がたった2021年、殺人の疑いなどで逮捕。

野崎さんが死亡する直前、須崎被告と二人きりになる時間があったことや、須藤被告が覚醒剤の密売人と接触した可能性があることから、立証可能と判断し、起訴されている。

この捜査の中で、詐欺の疑いがあることも浮上した。

須藤被告は2015年から3回にわたり、北海道・札幌市在住の男性(当時61)に「海外留学の準備金が必要」などと言い、合計約2980万円をだまし取った罪でも起訴されている。

10日の初公判での須崎被告は、腰のあたりまでのストレートの黒髪に、黒いカーディガン姿。

落ち着いた様子で「私が金を受け取ったことは事実」、「うそもつきましたが、それをわかったうえで、彼は私の体をもてあそぶために(お金を)払ったと思っています」と話し、弁護側は争う姿勢だという。

一方、野崎さん殺害事件の裁判は、起訴から3年がたつものの、いまだ開かれていない。
関係者によると、須藤被告は黙秘を続けており、裁判の見通しが立っていないという。
(「イット!」5月10日放送分より)

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