ロシア招かずイスラエルは招待 「広島市はダブルスタンダード」と被爆者団体などが抗議 8月6日の平和記念式典

ことしの平和記念式典で、広島市がロシアを招かず、イスラエルは招待する方針を固めたことについて、被爆者団体などが「ダブルスタンダード」だと抗議しました。

広島市はことしの平和記念式典に、ウクライナへの侵攻を続けるロシアと、同盟関係にあるベラルーシを3年連続で招待しない一方で、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルは招待する方針です。

広島市によりますとこの決定について「イスラエルは呼ぶべきでない」「ガザでの戦闘を容認するのか」といった抗議のメールが9日までに国内外から1020件届いているということです。

10日は県被団協や県原水協のメンバーが広島市役所を訪れました。そして「紛争の有無にかかわらず本来、全ての国を招待すべきで、広島市は『ダブルスタンダード』と批判されても仕方ない。早急に対応を改めるべき」だと訴えました。

広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)佐久間邦彦 理事長
「国際平和都市として、やはり広島こそ紛争はやめろと訴えるべきというのが1番にあります。紛争があるから広島に呼ばないというのはおかしい」

広島市は「全ての国を招待するのが基本なのでイスラエルは招待するが、ロシアは、日本の姿勢に誤解を生じさせないため、例外的に招待しない。現時点でこの方針は変わらないが、意見は市長に伝える」と答えました。

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