円安の影響は小さく 県内地銀3月期決算は増収増益 大光銀行は頭取交代で「経営若返り」【新潟】

第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長

県内の地銀2行が3月期の決算を発表しました。また大光銀行は、石田幸雄頭取が代表権を持つ会長に就き、川合昌一専務が新たな頭取に昇格する人事を発表しました。

第四北越フィナンシャルグループの2024年3月期決算は、グループ全体の純利益が212億円と、前の年に比べて34億円の増益、去年5月の業績予想も11億円上回りました。

歴史的な円安について殖栗道郎社長は、急激に業績が悪化している顧客は見られないとした上で、県内はGDPに占める輸出企業の割合が少なく、マイナスの影響が大きいと話します。

■第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長
「輸入抑制している動きはある。為替リスクをヘッジしている商品を用意しているので、有効に活用いただいている。」

また、元日の能登半島地震により影響を受けている取引先が350件ほどあるとしました。

■第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長
「一番危惧をしているのは液状化の部分。場合によっては特別の融資制度などを考えないとは思うが現時点では準備した融資制度で対応できている。」

一方、大光銀行も増収増益に。経常収益は0.5%増えて219億円、純利益は34%増えて17億円となりました。本業のもうけにあたる「コア業務純益」は、投資信託解約損益を除くと前年から9億6200万円増え48億6600万円に。貸出金利息の増加や、NISAをはじめとした投資信託などの資金関連手数料の増加が要因です。

また、大光銀行は経営の若返りを図るため、川合昌一専務を頭取に昇格させる人事を発表しました。
■大光銀行新頭取に内定 川合昌一専務取締役
「当行の主要な取引先は、中小企業・零細企業が大半になる。1番近いところでお客様に親身になって寄り添って、事業の発展・成長に貢献できれば。」

役員の交代は、6月25日の定時株主総会後の取締役会で正式決定されます。

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