「ラニーニャ現象」2024夏から秋に発生する可能性…エルニーニョは終息見込み 気象庁5月10日発表

ラニーニャ現象、エルニーニョ現象の状態(気象庁HP引用)

 気象庁は5月10日、夏から秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が次第に高まる見込みと発表した。ラニーニャ現象が発生したり、発達したりした場合は、次第にその影響が日本の天候に現れてくる可能性があるとしている。

 同庁は、エルニーニョ現象は近いうちに終息し、平常の状態となる可能性が高いと予測。その後、夏から秋にかけては、平常の状態が続く可能性もあるものの、ラニーニャ現象の発生の可能性が次第に高まると予想している。

⇒ラニーニャ現象が発生していた2022冬は…

 ラニーニャ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発になる。このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、気温が高くなる傾向があるという。沖縄・奄美では南から湿った気流の影響を受けやすくなり、降水量が多くなる傾向がある。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があるとしている。

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