「那須焼死体事件」逮捕の子役・若山耀人容疑者が地元に残していた「人生絶頂時」のサイン発見

5月2日、警視庁田園調布警察署から送検される若山耀人容疑者

2024年4月16日、栃木県那須町の河川敷で、居酒屋などを経営していた宝島龍太郎さんと、妻の幸子さんの焼損した遺体が見つかった事件。殺人の計画を立てたとみられる、宝島さん夫婦の娘と内縁関係にある、関根誠端(せいは)容疑者が逮捕されたことで、全容解明に向けての進展が期待されるが、この事件で世間を震撼させたのは、殺人・死体遺棄などの実行役とされる20~28歳の4人の男たちは、お互いにフルネームすら知らない関係で、連絡はSNSだけだったということである。

「4人は、渋谷のクラブなどで知り合ったようです。もちろん、宝島さん夫婦に対する恨みなどはありません。報酬だけが目的です。そして4人のなかには、2014年に放送されたNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に子役として出演した、若山耀人(きらと)容疑者がいたことも衝撃的でした。若山容疑者は、作中で岡田准一が演じる主人公、黒田官兵衛の幼少期・万吉と、官兵衛の息子・松寿丸の2役を演じ、注目されました」(事件担当記者)

送検された際の若山容疑者の首には、大きなタトゥーがあり、子役時代を知る芸能関係者を驚かせた。

若山容疑者は岐阜県美濃加茂市出身。同市をPRする「もっとみのかも夢大使」を、4年前まで務めていた。地元住民の評判は決して悪くはなく、市内の居酒屋では、若山容疑者が子役として活躍していたころの、ほのぼのとした“名残り”をうかがい知ることができた。

「その居酒屋には、父親と2人でよく食事に来ていたそうで、店主さんが若山容疑者にお年玉もあげていたほどのつき合いだったと聞いています。

店内の壁には、『耀人』と入ったサインが残っています。『2018・4・2』とありますから、14歳のときに書いたものと思われます。『軍師官兵衛』に出演してから4年、ドラマや映画のオファーが次々ときている時期ですね。いま思えば、若山容疑者の『人生絶頂時代』のサインといえるのではないでしょうか」(居酒屋の客)

2018年以降、若山容疑者のドラマや映画への出演は、激減していく。このサインを記したあと、若山容疑者にどんな環境の変化があったのか。取り調べで明らかになっていくことだろう。

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