「地元関係者にとっては大変遺憾」新幹線の札幌延伸“開業延期”で鈴木知事が来週にも国に対し緊急の要望…丁寧な説明を求める考えを示す

北海道新幹線の札幌延伸の延期を巡り、鈴木知事は来週、国などに対し、丁寧な説明などを求める緊急の要望を行う考えを示しました。

北海道 鈴木直道知事
「われわれ地元関係者にとっては大変遺憾であると言わざるを得ない。一日も早い完成・開業に向けて取り組むように、私を先頭にオール北海道、緊急の要望を来週早々に行っていきたい」

強い言葉で懸念を表明した鈴木直道知事。

来週、沿線の自治体などとともに、国や鉄道・運輸機構に対して、緊急の要望を行う予定だと明らかにしました。

北海道 鈴木直道知事
「なぜ、このタイミングで今回の判断に至ったのかという理由。工期を短縮するためのこれまでの取り組みや成果。開業延期にともなう影響への対応など、詳細について丁寧に説明していただく必要があると考えている」

また5月中に、鉄道・運輸機構の藤田理事長を北海道内に呼び、地元の関係者に対して、説明の場を設ける考えも示しました。

一方、斉藤国交大臣は10日の会見で、新たな開業時期のめどについて明言を避けました。

斉藤鉄夫国交大臣
「開業目標の今後の見通しについては、現時点で、いつ頃になるか示すことが困難だが、できるだけ早く、早期に示せるよう努めていきたいと思う」

2030年度までを予定しているJR北海道への財政支援については「経営改善の状況や北海道新幹線の状況等を踏まえつつ、今後検討していく」と述べました。

沿線自治体や関係機関に大きな影響を及ぼす札幌延伸の延期。先の見通せない状況に懸念が広がっています。

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