「日本人のスピード、タックルは学び」ラグビーNZ代表サベア、神戸に別れ 今季終え退団会見

1シーズンプレーした神戸での思い出などを語るアーディー・サベア=神戸市東灘区御影浜町

 ラグビー・リーグワン1部の神戸を退団するニュージーランド(NZ)代表FWのアーディー・サベア(30)が10日、神戸市東灘区の旧クラブハウスで会見し、「いとおしい時間だった」と神戸での日々を振り返り、仲間やファンに感謝した。

 昨年のワールドカップ(W杯)フランス大会で母国の準優勝に貢献し、国際統括団体ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれた。以前から日本でのプレーを熱望し、神戸には1年契約で入団。W杯後にチームに合流した。

 主にフランカーとして最終節の三重戦を除く全ての試合で出場し、「日本人のスピードと、タックルの低さは学びになった。新しいフィールドでも財産になる」と印象を口にした。帰国後の所属チームなどは未定といい、「まずは家族とリフレッシュし、代表に選ばれたらベストを尽くしたい」と語った。

 神戸は同日、今季限りで退団する10選手とスタッフ2人を発表。2018年度のトップリーグ優勝に貢献したロックの張碩煥(チャン・ソクファン)や前ヘッドコーチのニコラス・ホルテンFWコーチらもチームを去る。(山本 晃)

 退団する選手、スタッフは次の通り。

 【FW】プロップ五十嵐優▽フッカー山田生真▽フッカー酒木凜平▽ロック張碩煥▽フランカー井上遼▽ナンバー8アーディー・サベア

 【バックス】SH清水麻貴▽CTB池永玄太郎▽WTB中孝祐▽WTBシオネ・タプオシ

 【スタッフ】FWコーチ ニコラス・ホルテン▽S&Cコーチ山口大輔

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