粘土で作られたキャラクターが、生き生きと動く20秒程度のクレイ・アニメ―ション(クレイアニメ)。クオリティの高さとセンスを感じる動画がSNSに投稿されたのですが……なんと、その制作者は小学5年生!
小学校の図工で習った手法で作られた、センスあふれるコマ撮りアニメが注目を集めています。
5月4日、X(旧Twitter)に動画を投稿したのは、までたけさん(@madetake )。
きっかけは、小学5年生の図工の授業。学校でコマ撮りアニメを習ってきたという娘さんが自宅で粘土を使い、1時間半くらい黙々と作業していたそうです。
完成したクレイアニメをまでたけさんが見せてもらうと……クオリティのスゴさに思わず感動!
SNSに投稿したところ、20万を超える「いいね」が集まりました。
細かい動きや表情。短いアニメのなかに詰め込まれた光るセンス
動画を見てみると、20秒ほどの映像に工夫が詰め込まれていて、その発想に感心するばかり。
箱から飛び出してきた小さな粘土さんが、竹串で自分の顔を作るところから始まる、どこかほっこりする出だしから引き付けられます。パッパッとほこりを払う仕草をしたり、何かを思いついた表情をしたり……演出も細かい!
小さな粘土さんが自分自身を作り出し、さらに大きな粘土さんに命を吹き込む。物語が感じられる流れ自体も、良くできています。
いやはや、これは本当にクオリティが高いですよ……!
完成度の高さと、作品を作り上げた根気にSNSでも絶賛の嵐
親御さん以外の人が見てもクオリティの高さに驚き、子どもならではの柔軟な発想もすてきなクレイアニメ。
SNSでは、コマ撮りアニメを完成させた根気に対する尊敬の声が多く寄せられています。
💬「未来のハリーハウゼン!」
💬「これだけの作業を根気強く続けて作品を完成させるところに才能を感じます」
💬「自分の子がこれ見せてきたら感動を超えてライバル視してしまうかも」
💬「キャラクターが生きてるってこういうことだろうな」
💬「才能の片鱗を感じる」
ほかにも、「感動して何回も見てしまった」「細かい造形よりも物語性を優先したセンスが素晴らしい」など、作品そのものへの感動を表す声も多く寄せられていました。
アプリ『KOMA KOMA×日文』で作られたクレイアニメ
小学5年生の女の子が、どうやってクレイアニメを作ったのか。BuzzFeedは、投稿者さんと娘さんにお話を伺いました。
――作り方は学校で習ったとのことですが、どのような撮影方法でアニメーションを撮られたのか教えていただけないでしょうか?
「撮影方法はiPadに入れたアプリ『KOMA KOMA×日文 』での撮影です。少し動かしては撮影、動かしては撮影と繰り返しです。カメラの固定はiPadケースにてです。(△←この一辺に立て掛ける感じです)」
――授業でも、今回のような形で粘土によるクレイアニメの作り方を習ったのでしょうか?
「授業では粘土を使ったものを習ったわけではないようです。各生徒が身の回りのものを使ったコマ撮りを作ろうといった授業です。(鉛筆やふでばこ、縄とび等や生徒同士での撮影など)」
――実際にクレイアニメを作ってみた感想や、SNSでの反響について、お嬢さんの感想を伺ってもよろしいでしょうか?
娘さん「粘土で使ったら動かしやすいかなと思って作りました。作っていて楽しかったです。こんなに見てもらえるとは思っていなかったのでびっくりしましたが、すごく嬉しいです」
――作品を見たときの、までたけ様の感想はどのようなものでしたか?
「これ一人で作ったの?と思わず聞いてしまいました。仕草や表情の細かさ、その発想に驚いて、スゴいなとうなってしまいました」
「親からとしては、こんな発想を持ったり形にする力が育っていたんだという成長に対する驚きと喜びがありました」
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タブレットを使った図工の授業でコマ撮りアニメを習っただけではなく、自分自身で創意工夫を凝らして作ってみた小学校5年生の娘さん。このセンスや行動力を大切にして才能を伸ばしていったら、将来は素敵な映像作家さんになれるかもしれませんね。