チャン・ユンジュ「涙の女王」でテレビドラマデビュー“作品を見ながら毎回涙を流していた”

写真=XYZエンターテインメント

女優のチャン・ユンジュが、ドラマ「涙の女王」に出演した感想を語った。

韓国で先月28日に放送終了したtvN土日ドラマ「涙の女王」で彼女はペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)の姉で、ヨンドゥ里でクイーンズヘアサロンを運営する雁ママ(子供の留学費用を稼ぐため、ひとり韓国に残って働くママ)ペク・ミソン役を演じ、好評を得た。

彼女は登場する全てのシーンで視線を奪う演技を披露した。キャラクターに立体感を加える繊細な表情はもちろん、一言の台詞、呼吸の一つまでペク・ミソンそのものとして見せるため、努力したという。キャラクターを巧みに描き、どこかに存在しそうな人物を完璧に表現し、ドラマに活気を吹き込んだ。また、ヨンドゥ里とクイーンズグループの家族など、多くの人物と関係性を築き、存在感を表した。

このようにキャラクターと一体になった熱演で、週末の夜に視聴者を笑わせた彼女が、放送終了の感想と共に、作品について率直に語った。

―― 「涙の女王」がtvNドラマ歴代1位の視聴率で放送終了となりました。感想はいかがですか?

チャン・ユンジュ:テレビドラマに出演するのは初めてでしたが、初めて台本を見た時から「これはやらなきゃ」と思いました。台本を読んでいた時、とても面白かったんです。脚本家のパク・ジウンさん特有の、話しかけるようにして伝わる台詞が面白く、感動的でした。実はうまくいくだろうと、ある程度は期待していました(笑)。脚本家さんと監督、制作陣の方々、そして俳優の皆さんまで、全てがしっかりしていた作品でした。

―― チャン・ユンジュさんの息をするような自然な演技が話題になりました。作品を準備する過程で特に重点を置いた部分はありましたか?

チャン・ユンジュ:まず、ヨンドゥ里という田舎町で美容室を経営している雁ママでK-長女という、すでにはっきりした設定がある人物でしたので、共演する俳優の皆さんと家族のように一つになって、楽な気持ちで動けばよいだろうと思いました。そのためヨンドゥ里の家族の方々とは撮影に入る前から皆で会って食事会もしました。時間ができる度に一緒に食事もして、会話もして、リラックスした状態で呼吸するように、その状況に私を完全に任せて臨んだと思います。そしてどんなに短いシーンでも、「私が登場するシーンでは責任を負おう」という気持ちで、現場では楽しみながら最善を尽くしました。私は何か一つをやるにしても、適当にやることがないんです(笑)。納得するまでやらなければならないのが身について、どんな役割であっても最善を尽くしています。

―― ミソンのオシャレだけどキメすぎないファッションも話題になりました。ミソンを表現するため、外見で一番気を使った部分はどこですか?

チャン・ユンジュ:長い間ファッションモデルとして活動しましたので、一番自信がある部分でした。そのためミソンを作り上げていく作業が楽しかったです。ミソンの姿勢や歩き方も作り出して、服とアクセサリーはどんなものが好きだろうかと考えながら、ビジュアルを作っていったと思います。そしてシーンごとに「もっとヨンドゥ里らしいものは何だろうか? もっとヨンドゥ里に近づいていこう」という気持ちで努力しました。アンバランスなヘアスタイルにピンクのポイントカラーを入れたのは、キャラクターをもっと直観的に見せられる要素でした。何をしても“あの人だ”と思えること、その代わりにあまり欲張らず、演技の邪魔にならない程度でどこかにいそうな人を常に考えながら近づいていったと思います。

―― ヨンドゥ里の皆さんの家族よりも家族のようなケミストリー(相手との相性)で視聴者を笑顔にしましたが、一つ屋根の下で一緒に過ごした俳優たちとの相性はいかがでしたか?

チャン・ユンジュ:言うまでもなく、完璧で幸せでした。ヨンドゥ里の家族、姻族は皆演技がとても上手な方々で、共演シーンの全てが光栄で、たくさん学びました。ヨンドゥ里の家族たちとは本当に楽な気持ちでできましたし、姻族の家族たちとはどうすればいいのか分からないほど緊張してぎこちなかったです。実際に姻族に会ったように気をつけたりもしました。家族揃って食事をするシーンが結構ありましたが、その場ではセリフの一言一言に緊張しました。でも、その時の感情を無理やり捨てようとはしなかったと思います。むしろそのぎこちない感情を利用しながら「それでもここは私の家じゃないか!」という気持ちで堂々と撮影しました。

―― 最近、スペシャルDJとして出演したラジオ番組で、ドラマを見ながら涙を流したと話していましたが、一番感動したシーンはどこでしたか?

チャン・ユンジュ:私は毎回涙を流していました(笑)。ヒョヌとヘイン(キム・ジウォン)の最初の気持ちと変わってしまった現在の気持ちを見ながらたくさん共感しました。私も結婚している人として、最初の気持ちを忘れる時があるからです。そして私は「涙の女王」の台本を読みながら、年配の方々のセリフが本当に良いなと思いました。人生を長く生きた人々の経験から出てくる知恵の言葉の数々が、私の心を動かしました。

―― ドラマを撮影していた時、爆笑したエピソードや記憶に残っているアドリブはありましたか?

チャン・ユンジュ:可愛らしくて爆笑したアドリブのような部分は、実は全部脚本家のパク・ジウンさんの言語です。単語を見ていると、本当に面白くてすごいなと思います。そして私は美容室の3人組と一緒に演技する時も本当に面白かったです。ソンヨンさん(パク・ソンヨン)、ジヘ(イ・ジヘ)、スジ(イ・スジ)。みんな味わい深い演技をするので、私も楽しく撮影しました。また、父のチョン・ベス先輩と一緒に撮影する時は、いつも笑っていたと思います。姻族の方々まで爆笑させるほどいつも現場をエネルギーでいっぱいに満たしてくださり、ありがたかったです。

―― チャン・ユンジュさんにとってミソンとヨンドゥ里はどのような意味を持つ存在として記憶に残ると思いますか?

チャン・ユンジュ:春、夏、秋、冬の四季を一緒に過ごした楽しい時間として記憶されると思います。ミソンという人物に会って、少しでも田舎で美容室も運営してみたり、雁ママになってみて、K-長女たちの人生を少しでも経験できたのは本当にありがたいことです。ミソンのおかげでパーマをかける資格が取れるくらい練習しました。そして一年間、私のポーチにパーマをかける時に必要なロットを持ち歩きながら練習しました。手や体の動きなど、ディテールを逃さないように努力したおかげで、撮影する間ミソンを逃さずにいられたと思います。

―― 最後に大きな愛と応援を送ってくださった視聴者の皆さんに一言お願いします。

チャン・ユンジュ:「涙の女王」を愛してくださった視聴者の皆様、本当にありがとうございます。恥ずかしいですが、私の最初のテレビドラマでした。こんな私の姿を好いてくださったおかげで、次の作品は何を選べばよいか悩むほど、たくさん注目していただきました。「涙の女王」は終わりましたが、良い作品でお会いできることを願っています。そして私のこれからの女優としての活動も楽しみにしていてください。ありがとうございます。

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