<レスリング>早大が3連覇…5.5第26回東京六大学チャンピオンシップ

(文責・写真:立教大学体育会レスリング部OBOG会広報担当 宮澤静也)


5月5日(日=祝)に第26回東京六大学レスリングチャンピオンシップが、法政大学市ヶ谷総合体育館で開催され、早大、明大、法大、立大、慶大、東大のレスラーたちが一堂に会して熱戦を繰り広げた。

1996年より行われているこの大会は、学生主体で運営され、通常の大会と異なる特別ルール(「テクニカルスペリオリティは15点差」、「グラウンド同種回転技は2回まで」、「チャレンジなし」)が設けられている。これらは、できるだけ選手が経験値を積み、大学間の選手層や実力の差が出ることを抑える目的の上、怪我の防止も考慮されたものだ。

また今回は、大学所属で協会登録選手以外の出場を監督会議で許容するなど、競技人口の裾野拡大を企図する取り組みも取り入れられた上、東日本学生レスリングリーグ戦等と同様に、大会パンフレットの完全ペーパーレス化も実現された。

試合は6校総当たりで各大学が5試合を行う。総合結果は、早大が5戦全勝で3連覇を果たしたほか、会場校である法大が昨年の4位から2位に躍進。現在、全国の国立大学で唯一のレスリング部である東大は、選手の大部分が大学からレスリングを始めているが、まんべんなく階級を揃え、各選手が果敢に技を仕掛ける場面が見られ健闘を印象づけた。

試合の合間には、旧知の仲である選手同士だけでなく、他大学の選手と交流を図る様子や、会場の設営・撤収を協力しながら進める光景が見られた。これも当大会の大きな目的である「東京六大学の一員である自覚をもって親睦・交流を図る」が具現化したものといえるだろう。

▲法大-明大戦。法政・仁木(青)が明治・塚田(赤)を振り切り、試合を勢いつけた。

《結果》
1位 早稲田大学(5勝0敗)
2位 法政大学(4勝1敗)
3位 明治大学(3勝2敗)
4位 立教大学(2勝3敗)
5位 慶應義塾大学(1勝4敗)
6位 東京大学(0勝5敗)

《優秀選手賞》
早稲田大学 掛川 零恩(2年・豊浦高校卒)
法政大学 請川 胡大良(3年・和歌山北高校卒)
明治大学 志村 優充(3年・足利大学付属高校卒)
立教大学 猪狩 雄成(4年・ふたば未来学園高校卒)
慶應義塾大学 Nolwenn Rodriguez(5年・Lycée d’Arsonval卒 )
東京大学 大迫 泰生(2年・修猷館高校卒)

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