●コロナで停止、4年ぶり
庄川温泉郷の旅館などに温泉「庄川清流温泉」を供給する庄川泉源(砺波市庄川町青島)は、事務所横の足湯の利用を約4年ぶりに再開した。無料開放され、地域住民らに親しまれていたが、新型コロナウイルスの影響で2020年1月から停止していた。能登半島地震後の成分調査で、美肌効果があるとされる炭酸水素イオンの成分量が増えたことが分かり、温泉のまちの盛り上げに一役買う。
●無料開放で親しまれ
庄川泉源は庄川清流温泉の源泉を管理し、庄川峡の温泉旅館など5カ所のほか、市外の温浴施設や介護施設に温泉を販売する。足湯は余った温泉を有効活用して15年に開設された。庄川地域の市街地に位置し、お年寄りを中心に年間で2、3千人の利用があった。
施設は庄川木工を取り入れた木目調で、一部に庄川の名石「金屋石」をあしらった。湯口は小牧ダムや合口ダムをイメージした石造りで「庄川清流温泉ダム」の銘が入っている。一度に5~6人利用でき、雨をしのげ、外の景色を楽しめる。
庄川泉源は昨年5月のコロナの規制緩和後、足湯の再開に向けて少しずつ準備を進めてきた。停止中に傷んだバルブや木の浴槽を修理した。24~25度の源泉にお湯を足して40度程度に加温して使う。利用は月~金曜の午前9~11時となっている。
庄川清流温泉は炭酸水素塩泉で、神経痛や筋肉痛、間接のこわばり、疲労回復などの効能がある。
庄川泉源の小西定雄専務は「毎日楽しみにしている人もいたので再開できてほっとしている。利用者に喜んでもらえるのがうれしい」と話している。